掃除の時間も終わり、帰りのホームルーム


話しはちゃんと聞くけど脳ミソは違うことを考えてる



今日の勉強はどうしようか

兄貴となにするか

なんのピアノ曲をやろうか

今日の帰りは……



なんて考えてたら、ホームルームが終わった


少し兄貴がくるのに時間があるからちょっとものを片付けて待つ事にした


ロッカーに片しにいったら美織が来た




「ねぇねぇ、潤さまどうだった?」



「一緒に帰ろって」


「じゃあ潤さまの隣並べるよね?」


「さぁ?知らないけど」



「なにそれ

潤さまの隣ってだめなの?」



「いつも私と翔さまが挟んでるから」



「はぁー?じゃ、隣並べないの?」



「兄貴の隣はだいたい無理だよ」



「マジか……

まぁ、一緒に帰ろ!」



「うん

兄貴が一緒に待ってろって言ってた」






そう言って教室に入ったら、急に耳が聞こえなくなり、頭が痛くなった


これはなんか悪いことが今行われているか、そうなるか、という合図みたいなもんだ


足に力がはいんなくなって崩れ落ちた

目の前が真っ暗になって地獄に落とされたような感覚



もうあと少しで地獄に落ちて死ぬとこだってとこで



「おい!美紅のカバンになにしてんだ」



「あっ、いや……そのー」




「美紅のものにイタズラすんじゃねぇよ

それともお前らなんだ?自分の会社潰されたいのか?」




ひぃぃー

「すいませんでした!」



そういって逃げてった




兄貴は私のカバンを綺麗にしてくれたよう


それは後で美織が教えてくれたこと



私は意識が飛んだような状態のままだった




「美織、美紅の荷物持ってくんないか?」



「あっ、はい!」



兄貴は私をお姫様抱っこして車まで運んでくれた


美織も美紅の荷物を持っていった




「家まで送るから乗って」


「えっ、いいんですか?」



「早くして

美紅が危ないから」




美織は内心2人きりになれることがうれしかったらしい





車が出発して、兄貴は翔さまに電話をかけてたらしい



またこんなことになっちゃったな


どこかでそんなことを思ってた