最新のアメリカ医療特許です。一人暮らしのお年寄りの味方となる発明です。
医療特許の有効利用のお手伝いをする、弁理士・中村彰吾です。
弁理士業務は、法律・技術・語学の3つが必須です。
今日のblogの特徴は:
法律関連性***
技術関連性****
語学関連性***
権利内容↓
1. A heart monitoring system for a person, comprising:
人の心臓監視システム。以下のものを含む:
one or more wireless nodes forming a wireless network;
を形成する1つ又は複数の無線節点;
a wearable sensor on a patch or bandage
絆創膏又は包帯の上に設置された、装着できるセンサ
secured to the person's skin
このセンサは、人の皮膚に固定され
and coupled to a wireless transceiver
このセンサは、(電気的に)送受信機に結合され、
adapted to communicate with the one or more wireless nodes; and
この送受信機は、1つ又は複数の無線節点と通信するようにされ
[注:adapted to
アメリカの特許権者が好む表現。
「~ようにされ」と訳します。
「~ようにされ」ていれば、具体的な構造は問わない、という意図があります。(権利範囲が広くなります)]
a software module receiving data from the wireless nodes
(更に、)無線モジュールからデータを受信するソフトウェア・モジュール(を含む)
to detect changes in patient vital signs.
このソフトウェア・モジュールは、患者の生活反応(血圧,体温,心拍数,呼吸数等)における変化を検知するためのものである。
図面を参照ください↓
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絆創膏等の上に設置されたセンサ(体温、脈拍等を検知するデバイス)の情報が、腕時計のような装置(送受信機)に無線で伝えられ、送受信機→無線節点→医師等に必要な情報が伝わります。
薬箱の開け閉め、取りだした薬の種類や量、取りだすタイミングの情報も伝送されます。
緊急事態で体が動かないときには、声で助けを呼ぶこともできます。
一人暮らしのお年寄りには強力な味方となりますね!
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図面の下のほうに、「審査官との面接記録」の一部が抜粋してあります。
「絆創膏又は包帯の上に設置された、装着できるセンサ」
という部分があるので、従来の技術と差別化でき、特許できる、というコメントが残されています。
日本の審査記録では残されない情報です。
これによって、特許権者以外の第三者は、「「絆創膏又は包帯の上に設置された、装着できるセンサ」を使わないシステムを作れば、恐らく特許侵害にならない」と理解できます。
アメリカらしい、オープンで、公平なやり方です。
今日の教訓
・アメリカでは、審査官との面接記録から、特許を侵害しないやり方を把握し易い。
・上記特許はアメリカだけで特許されているので、日本では自由に実施が可能です(他の特許を侵害しない限り)。
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