近くの野菜直売所にて見つけたかぼちゃ。
かぼちゃって今採れるの?と思いながらも
あまりにきれいなフォルムで衝動買い。
かぼちゃは秋収穫ですが、ここ千葉の外房では今の時期
収穫できるみたいです。
かぼちゃは収穫したらすぐに食べないで少し熟成させるそう。
このかぼちゃ、切り口は青々として柔らかく、もぎたてみたい。
購入して2、3日転がしておきました。
くだものが端境期の千葉。
このかぼちゃで焼き菓子を作ります。
目指すのは、
- かぼちゃをたっぷり使う。
- しっとり&ふんわり感を出す。
- しっとり感を出すために、小麦全粒粉ではなく、玄米粉で。
- おやつにも朝食にもなるもの。
を、イメージしていきます。
それと、下処理でかぼちゃをレンジでチンしないで
蒸し器で蒸します。
レンジ加熱とは食品に電磁波をあてて、食品の分子を動かし
その振動で食品が加熱されるもの。
水分のあるところや食品の表面が特に温まりやすいので
加熱むらができるうえ、水分が飛んでしまって乾燥した仕上がりになりやすい。
蒸し器の場合は、下から鍋を加熱し、それが伝わって水分が蒸発し、
蒸気で温まるのでしっとりします。
蒸し器で蒸すのは面倒と思われますが、意外にすぐに火が通ります。
かぼちゃをカットして皮を切り落とし、
中のワタをスプーンでこそげ落として小さくカットする。
ここまではレンジも蒸し器も同じ手順。
蒸気さえ上がり始めればあとはあっというまに火が通ります。
そして、蒸気で蒸し上げるのでしっとりと仕上がります。
ペーストにしたい時は適度に水分が加わるので最適。
(かならず布巾を挟んでください。)
さあ、蒸しあがりました。ちょっと試食。
しっかり甘く、おいしいかぼちゃです。
今回のパウンドケーキはかぼちゃをペーストにしたものを150g、
そして最後に小さくカットした小片を50g使います。
玄米粉は80g使用しますが、かぼちゃの方が多いです。
かぼちゃを食べるケーキです。
<材料> 底辺7×18.5cmパウンド型1本分
かぼちゃ (小を1/4個位)
玄米粉 (生タイプ) 80g
ベーキングパウダー 3g
ベーキングソーダ 1.5g
卵 1個
てんさい糖 30g
なたね油 30g
無調整豆乳 70g
レーズン 30g
<下準備>
・かぼちゃを1.5cm厚さにカットし、皮をそぎ落として蒸す。
蒸しあがったら熱々のうちに150gをゴムベラでつぶしてペーストに。
少し冷めたら残りのかぼちゃのうち、50g分を5㎜~1㎝角にカットする。
・パウンド型にベーキングシートを敷きこんでおきます。
<作り方>
泡立て器を使って、パンプキンペーストが温かいうちに砂糖を加えてよく混ぜます。
温かいうちだと砂糖がよく溶けて扱いやすいので冷める前に。
卵を溶いてからペーストに加えてよく混ぜてなめらかにします。
かぼちゃが熱いうちは卵に火が通ってしまうのでほどほどに冷めてから。
油、豆乳の順に加えてその都度泡立て器でなめらかにします。
玄米粉を振るい入れてよく混ぜます。ここではまだ、ベーキングパウダーも
ベーキングソーダも加えません。
粉を加え混ぜてから30分置いて、粉に水分をしっかりと吸わせます。
焼く直前にベーキングパウダーとベーキングソーダを加えしっかりぐるぐる混ぜます。
最後にかぼちゃのカットしたものとレーズンを加え、全体に散らばるように
ゴムベラで底からやさしく返すように混ぜてください。
型に流し、表面をゴムベラでさっとならします。
170℃のオーブンで15分、前後を入れ替えてローテーションさせて
さらに20分。
竹串チェックをします。中央に斜めに刺します。少し付いてくるようでしたら
さらに5分程度加熱します。
出来上がりました。
ふんわりしっとり。かぼちゃがたっぷり!
レーズンがアクセントです。
何もつけずにたべてもいいし、朝食には軽くトーストしても。
これからの季節は傷みやすいので冷蔵庫で保存してください。
しっとりしているのでそれほど固くならずにいただけます。
蒸しかぼちゃの残りはサラダに。
種もふっくらしてたのでロースト。
塩味のみで美味しいです。
かぼちゃの種は亜鉛や鉄分が豊富で特にマグネシウムを多く含みます。
マグネシウムの働きは体内でいろいろな酵素の働きを助ける補酵素として
働いてくれる重要な微量栄養素。
魚や豆類、野菜、精製していない穀類(玄米など)に含まれますが
現代人にはちょっと摂りにくい栄養素。
かぼちゃの種が「ふっくら中が詰まったようないい種」でしたら
パンプキンシードの素焼きを作ってみませんか?
かぼちゃの種を洗い、塩を軽くまぶしておいてオーブントースターで
8~10分程度ローストし、そのまま庫内に放置して乾燥させて出来上がりです。
かぼちゃパウンドケーキとセットで作れます。