ロシアの凶暴に対処するには柔の戦法でいくのが賢明ではないか | 白鳥と猫とわたし

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 ロシアによるウクライナへの本格的な軍事侵攻から2年がたちました。現代の感覚では、長きにわたる戦争は不毛なもので、非合理的で破滅的ととらえるでしょう。しかし、悲惨で壊滅的な状況が広がる一方であっても、双方が負けられないスタンスを崩すことはなく、膠着状態となっています。

 

 世界的に孤立し、経済状況も圧迫される実情はあるとしても、ロシアは強権を発動し、国内統制を強め、あらゆる手を講じて、軍事侵攻に邁進しています。一方、ウクライナを支援する米欧諸国には足並みの乱れが生じて、十分な兵器の提供に至らず、ウクライナ側の苦戦が続いているとも伝えられます。

 

 何よりも、戦場となっているウクライナの人々の苦境は、耐え難いものでしょう。多くの犠牲者があり、街は攻撃され、日々、危険にさらされ、日常生活がままならないままで、復興の道すじも立てられません。多くの人が避難し、正常に戻るまでにどれほどの年月を要することになるのでしょうか。

 

 ウクライナにとって、今回の侵攻だけでなく、歴史的にロシアに抑圧され、土地を搾取され、蹂躙されてきた過去は深く刻まれ、けして退くことはできない思いが強くあるでしょう。都合よく、兄弟とか、切り離せない同胞のように扱われても、どれほどの災難を強いられてきたのか、ウクライナの人々はロシアを信用することはないでしょう。

 

 プーチン政権を中心とするロシアは、なりふり構わず、ますます独裁的になり、恐怖政治で一般の人々を束縛しています。邪魔者となる政敵を数知れず、抹殺し、暗黒時代に逆戻りしているようです。

 

 現状で停戦合意を求めることは、ウクライナは大きく領土を割譲し、占領地域はロシア化されることになるかもしれません。それは無念であり、耐え難く、承服できることではないでしょう。しかし、柔軟に譲歩し、先を見すえることも一つの戦法になるのではないでしょうか。

 

 たとえ、ロシアが満足する形で勝利を得ることになったとして、平時に戻り、乱れきった国内を抑え続けるのはさすがに困難でしょう。経済的な破綻が各所で露呈し、反発する人々を容易には従わせられないでしょう。

 

 情報が飛び交う現代にあって、あまりに多くの弊害が明らかとなり、連帯は保てないのではないでしょうか。やがては各所で反乱が起き、内部から崩壊することはあり得るでしょう。

 

 それを見届けることも、結果的に勝利を導くことにもなるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

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