停戦協定を結んでも地道に正義を導く手もある | 白鳥と猫とわたし

白鳥と猫とわたし

~愛に満ち美と健康にめぐまれますように~

 ウクライナ戦争は、泥沼の様相を呈し、出口が見えない状況に陥っていると言えます。ウクライナは東部戦線で巻き返し、ロシアの占領地域を徐々に奪還していると伝えられていますが、すべて制圧するには困難な道のりでしょう。

 

 ロシア軍の不備や戦力不足が伝えられ、相当の損失があるのはたしかなようですが、アメリカ軍の幹部もロシアが劣勢にあるとしても、ウクライナが早期に完全勝利できる見込みはないと述べています。要するに、双方が消耗戦を続け、被害は拡大し、疲弊するばかりということです。

 

 一方、ロシア側はエネルギー施設を攻撃し、すでに氷点下の冬となり、一般の人々に過酷な生活を強いて、ウクライナ国内を混乱し、停戦をうながす意図があるでしょう。しかし、多くのウクライナ人は、侵攻や占領で主権を脅かすロシアへの憎悪が募り、なお戦闘を推し進めるべきとする肯定派が少なくありません。

 

 しかしながら、ウクライナの人々も個人的に膠着状態を打開して、早く生活再建を望む人はいるはずです。戦争が長引き、被害が拡大し続けることに絶望的になり、将来を悲観する人は少なくないでしょう。

 

 今回のロシアの侵攻だけでなく、ウクライナはロシアに蹂躙され続けてきた歴史があります。積年の恨みは計り知れず、この機会に、怨念を張らすべく、徹底的に抗戦し、二度と侵略されない境界を持ちたいとまで考えてもおかしくありません。

 

 しかし、ウクライナ戦争の長期化により、世界全体に支障が広がり、隣国のヨーロッパの国々など、支援する西側の足並みも乱れつつあるのは、致し方ないことです。エネルギー不足や物価の高騰で、自国や自身の生活が切迫している現状があり、事態をみなおすことは必要になってくるでしょう。

 

 当然、ロシアも国内に動揺が広がるなか、早期に停戦に至ることを望んでいるでしょう。しかし、一方的に併合した支配地域は、自国の領土として主張するかもしれません。

 

 当事者だけでは、容易に停戦の合意には至らないでしょう。何らかの形で収めるにしても、ウクライナにとって、経緯を考えれば理不尽に思う部分は大きいものになるかもしれません。

 

 それでも、異なる見方をして、早めに決着をつけ、再建にかかることで、国際的な支援を受けやすいでしょう。そして、ロシアこそ、すでに国内には多くのほころびがあり、屋台骨は揺らぎ、今後、政治的にも経済的にも厳しい状況が続くと考えられます。

 

 これから先、長い目で見て、停戦協定で甘んじたとしても、地道に正義を勝ち取ることはできるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

一般社団法人ユニバーサル・インテリジェンスは

だれもが自分らしく、
心ゆたかに過ごすライフスタイルを

ご提案します。

当ウェブサイトをご覧ください。

 

URL http://www.uni-intel.org/