現代は、個人主義が浸透し、自由に生きることが尊重されています。けれども、通常、社会のなかで生きていくにあたって、法の順守は当然のこと、多くの制約や義務にしばられています。たいていの人は、法に触れなければ何をしてもいいわけでなく、秩序を重んじ、人としての道理をわきまえることは必要と考えます。
たとえば恋愛など、感情に走り、衝動的になることがあります。ときに一方または双方が既婚者でありながら、不倫関係に陥ることがあります。相手への感情を抑えられないとか、本当に心から愛する相手に出会い、順番は関係ないと思うことがあります。
軽い気持ちで、周囲にばれずに、適当に楽しめば問題ないと考える場合もあるでしょう。一方、相手に執着し、家庭を壊してでも一緒になりたいと思う場合もあります。
波風を立てるつもりはないとして、取り繕い、偽りの生活をするのは、大切な人の信頼や愛情を裏切ることになります。それは、自分の良心を欺くことでもあり、人生において、重石となり、背信の罪を持ち続けることになるのではないでしょうか。
不倫の果てに、相手が離婚し、自分と再婚することになったとして、晴れやかになれないこともあります。相手が義務として、誠意で前妻や子供に経済的な支援をすることや、交流を持つことに不満を募らせることがあります。
運命の綾があり、出会いがあると思うかもしれませんが、情愛に溺れ、思いをつらぬくとしても、相応の覚悟をしなくてはなりません。でなければ、常に不満や嫉妬を募らせ、浅ましさの罠にはまることになってしまいます。
自身で選んだ道であっても、怨恨をため、迷いをつのらせるのでは、人生での損失となりかねません。感情の赴くままに道をつらぬくのが、正当ということはありません。自分としていかに生きていくのか、覚悟を持ち、または晴れ晴れと生きる道を選ぶのが相当であるかもしれません。
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