精神的に自立するために勇気を結集して現実を打開する | 白鳥と猫とわたし

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 たとえば40、50代以上で長期にわたって引きこもっている人の把握は明確でないものの、全国で相当数いることがわかっています。「5080問題」「4070問題」などと称され、深刻な社会問題として認識が広がっています。

 

 個別にさまざまな事情があり、家に閉じこもりがちになった経緯があるわけですが、長期の引きこもり者は、総じて社会と関わる機会を逸し、結果的に同様の状態に陥ってしまったと言えるでしょう。やはり、単に個人だけの問題でなく、社会のあり方も大きく影響していることはたしかでしょう。

 

 戦後の都市化で核家族化が進み、家族の姿は大きく変わってきました。さらに、経済的に豊かになり、日本人の価値観も変化してきました。豊かさゆえに、大人として自立、独立しないまま、家族の援助を得て引きこもった生活を可能としたことがあります。

 

 その陰には、日本的な家族観があり、家庭で問題を抱えながら、不祥事かのように包み隠したり、家族内の責任としてとらえたりする傾向が長期の引きこもりに至ったと言えるでしょう。しかし、外部に相談し、支援を得られる手立てがなかったことはたしかで、公的なフォローが進んでいなかった事実はあるでしょう。

 

 長期にわたる引きこもりの問題は、親世代の高齢化が進み、もはや家庭で対処できるものでなく、早急に支援を必要とする喫緊の課題となっています。しかしながら、非常にデリケートな部分があり、本人を含め、家族全体に適切なフォローが必要です。

 

 一方で、長らく問題を抱え、苦悩し、焦燥を募らせる親が、対応を請け負う団体などに依頼し、なかば強引に本人を連れ出し、隔離するケースが指摘されています。なかには、多額に費用を請求し、本人を不当に監禁する事例さえあり、問題視されています。

 

 長期にわたる引きこもりは、家庭に重くのしかかり、時間の経過とともに、悲壮な状況が想定されます。もとより、本人が不本意にも望まない状況に陥ったことに、長年、苦悩し、絶望感を募らせているでしょう。自分に否定的で、親子や家族間の関係は破たんしているかもしれません。

 

 時の経過をなかったことにすることはできません。しかしながら、途方に暮れるほどの間、けして置かれた状況に安穏とできるものでなく、自問自答を繰り返してきたのではないでしょうか。やはり、自分自身が勇気を持ち、少しずつでも変えることや、何かに一歩踏み出すことが必要です。

 

 引きこもった長い年月ほどに、外の世界は異空間のようにかい離しているでしょう。どこに向かえばいいのか見当たらず、わが身を表すことに怖れを抱くかもしれません。しかし、自分自身が勇気を出して、外に向かう決心をするならば、かならず取り巻く世界は変わってきます。

 

 世の中も変化し、公的な機関や信頼できる専門家に相談することで、社会に再チャレンジする糸口があるはずです。何より重要なことは、自分自身が新たに生き直す意欲を持つことです。

 

 自らの一生を無念のまま、終わらせないために、勇気を出して、外の世界に向かうのです。一歩ずつ前に進めば、かならず希望をみいだして、やりなおすことができます。

 

 それは、精神的に自立することになり、家族間とも良好な関係を取り戻すことになります。いつからでも精神的な自立をめざして、自身の生き方を個性的ととらえる余裕が生まれ、新たな世界でチャレンジすることができるでしょう。

 

 

 

 

 

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