〈QOL〉人生は自分の収まり場所を探しているのかもしれない | 白鳥と猫とわたし

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~愛に満ち美と健康にめぐまれますように~

 

 相当の預金額があっても、リタイアすることに不安を覚える人がいます。平均寿命が格段に延びている現代で、老後と言うにはあまりにも長い年月に、経済的な不安を抱える人は少なくありません。

 

 しかし、本当は、経済的に困窮することを懸念するよりも、いかに自らが生きるべきなのか、たしかな指針が見当たらず、漠然と不安を抱いているのではないでしょうか。資金がどれほどあったとしても、きっと不足と考えて、心もとなく生きることになります。

 

 だれにもライフステージがあり、成長期を経て、大人になり、自分の人生を築いていきます。人により生きる道のりは異なりますが、多くの人が生活の糧を得るために仕事に就き、また、自らの家庭をもって家族を養う段階があります。

 

 それは、必死で働き、社会で多くの経験をし、子供を育て上げるために、無我夢中で過ぎていくかもしれません。しかし、やがて段階を経て、現役世代を終える時期が着ます。定年となり、子供は巣立ち、熟年夫婦だけで第二の人生を送る段階になります。

 

 経済的に安定し、義務や責任から解放された状態となったにもかかわらず、憂うつにとらわれる人が少なからずいます。馬車馬のように働いてきた現役時代がなつかしく思われ、シニア世代となり無気力にさいなまれることがあります。空の巣症候群になった母親が、夫婦だけの生活に困惑することもあります。

 

 一方、年齢に関係なく、自分が熱中できることをみつけ、自分を取り巻く状況は変わったとしても、自分らしく、充実して生きる人がいます。趣味を究めたり、ライフワークをみつけたり、他者に影響されず、自分が満足できることに集中するのです。

 

 そのような境地に至ったならば、自分の歩んだ人生を肯定し、残された人生を前向きに達観して生きられるでしょう。不満なく、あるがままの自分を認め、清々しく人生をまっとうする覚悟があるのではないでしょうか。そして、今を大切に、充実し、穏やかに日々をつむぐことができるでしょう。

 

 結局、若い頃から歩んできた半生で、築いてきた社会的な立場とか家庭であったり、家族や親しい人との関係であったり、ライフステージを経て変わっていくことが多いものです。シニア世代となって現役の頃の地位などに執着してもむなしく、むしろ現状の人間関係に支障を及ぼすことがあります。

 

 身近な人との関係も変わっていくのが常であり、家族とのきずなを感じつつも、相手に執着せず、距離感を持つことが賢明です。親しい人との関係は変質していくものととらえて、快い関係を保つように意識することが有用です。

 

 周囲の人を拒絶することはありませんが、自分の内なる世界を充実して、取り巻く世界を含め、心地よい環境を整えることが好ましいでしょう。要するに、自分をみつめて、自分が満足できる収まり場所をみつけることが有効です。

 

 本当は、だれもが人生を歩むなかで、自分が納得できるものを求めているのかもしれません。自分を取り巻く世界は変質していくことを受けとめ、自分自身がかろやかに、さわやかに生きられるように意識することがとても重要です。

 

 自由な意識に目覚めて、クオリティ・オブ・ライフを高めましょう♪

 

 

 

 

 

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