〈QOL〉欲望の罠にはまると幸せはつかめない | 白鳥と猫とわたし

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~愛に満ち美と健康にめぐまれますように~

 

 現代は、物質的に恵まれ、多くの人が豊かな生活を享受しています。人間が積み上げてきた歴史は、科学技術を発達させ、経済を発展させ、世界に富をもたらしました。

 

 このような社会が形成されてきた原動力として、人々の富への欲求があり、より拡大することで、大いなる成長をもたらしたと言えるでしょう。自由な資本主義社会が形成されたことによって、だれもが富の分配を得るチャンスがあります。

 

 人が富を得たいという願望は、自然な欲求です。それはうしろめたいことではなく、人生をステップアップさせるエネルギーとなるものです。自らの能力を活かして、成功を望むことは、意欲的な生き方で、やりがいを感じられるものでしょう。

 

 ところが、単に富への執着を高めることは、欲望の罠にはまる危険があります。たとえば、賭け事で大儲けしたとすると、ギャンブルにはまって、まっとうに仕事ができなくなる場合があります。こつこつと働くのがばかばかしく感じられて、一攫千金の夢ばかり追って、最後には身を滅ぼしかねません。

 

 投機が成功して大きな利益を得ると、さらなる収益を求めて、マネーゲームに走ることがあります。ギャンブル的な投資をして、失敗しても損失を取り戻そうと、無謀な投機を繰り返す悪循環に陥ることもあります。とても裕福な暮らしどころか、日々、神経をすり減らすことになるでしょう。

 

 低金利の時代、多少のリスクがあろうと投資をしなければ利益は見込めないとばかりに、多くの人が関心を高め、ためらわず実行する傾向が高くなっています。なかには、自己資金がなくとも、サブリースで不動産投資を始める人もいます。ところが、契約して間もなく、スキームが破たんし、多額の負債が残るといったケースも生まれています。

 

 ギャンブル的な要素が強いとか、かなりリスクが高い投資と考えられるにもかかわらず、手を出してしまうのは、単にうまい広告や上手な営業に乗せられるだけでなく、自身が富への欲望に溺れていることは否めないのではないでしょうか。対象への冷静な判断が鈍り、優位な儲け話に自ら傾倒していることは大きいと思われます。

 

 富の欲望の罠に陥ると、日常的におだやかに過ごせなくなるでしょう。順調に収益を上げているとしても、より多くを得ようと奔走します。結局、満足することはないのです。まさにマネーゲームと化し、さらなる結果を求めて、神経をすり減らし、お金のことばかり考えることでしょう。

 

 富を蓄え、ぜいたくな生活が可能となっても、リラックスして、心から楽しむことはないのではないでしょうか。特に、投機などで収益を上げたとすれば、それを失うリスクを常に感じているでしょう。そして、ゴールのないゲームに翻弄されることになるのです。

 

 やはり、単に金銭への欲望を高め、その罠に陥るなら、たとえ裕福になったとしても、幸せをつかむことはありません。心から幸せを感じられるのは、別のところにあるのではないでしょうか。

 

 自由な意識に目覚めて、クオリティ・オブ・ライフを高めましょう♪

 

 

 

 

 

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