スマイレージ「大器晩成/乙女の逆襲」発売日

冬が過ぎて季節は春へと

 

春の大会(団体戦)

順調に勝ち進み、秋の大会で敗れた

J高校との再対決となる決勝戦へ

 

A高校とJ高校の決勝戦

A高校はシングルスで1敗、ダブルスで1敗して

追い詰められるが萌衣がシングルスで勝利を収める

1勝2敗の状態で茉穂&莉佳子のダブルスの試合へ

 

相川茉穂&佐々木莉佳子VS宮崎由加&植村あかり

第1セット J高校の勝利

第2セット A高校の勝利

第3セット A高校のマッチポイント

 

莉佳子「!!!」

ボールをトスしてサーブを打つ

あかり「!!!!!」

フォアハンドで打ち返す

茉穂「!!!」

バックハンドボレーで打ち返す

由加「!!!!!」

バックハンドで打ち返し、茉穂の頭上を越えていく

茉穂「莉佳子!お願い!」

莉佳子「OK!」

後衛より前に進みながらジャンプして

ダンクスマッシュを決め、A高校の勝利!

茉穂「やった〜♪」

飛び跳ねて喜び、莉佳子に駆け寄る

莉佳子「よしっ!これで2勝2敗だね♪」

共に喜び合う

両選手がネットに向かい、互いに握手

残すは瑞希のシングルス

優勝の行方は瑞希に託される中、

空に暗雲が立ち込め始める

 

室田瑞希VS宮本佳林

第1セット 佳林の勝利

第2セット 瑞希の勝利

運命のファイナルセットへ

 

第3セット

突如として雷鳴が轟き、暴風雨になり、

試合を一時中断して皆、更衣室へ

テニスウェアが濡れた為、瑞希が着替えをしようと

バッグから新しいテニスウェアを出そうとしたところ

何かが落ちる

茉穂「瑞希。何か落ちたよ?」

窓の外に閃光が走り、もの凄い衝撃音が聴こえる

「ゴロゴロ…ピカッ!!!ズガガガーン!!!」

莉佳子「キャー!!!」

瑞希「キャー!!!」

屈んでおへそを隠し、目を瞑る

目を開けると足元にへその緒が入った木箱が

落ちていて蓋が開いている

そのそばには小さな紙が

瑞希「何だろう…これ?」

拾い上げて紙を見る

紙「瑞希の未来が笑顔で溢れますように

◯◯◯◯年 6月◯日」

瑞希「お母さんの字だ…」

茉穂「きっと瑞希のお母さんも

見守ってくれてるんだね…」

莉佳子「そうだよ!だから逆転して優勝して

笑顔を見せてあげなきゃね!」

萌衣「雷といえば乙女の逆襲ですよ!桃奈!」

桃奈「うん!」

桃奈がスマホで「乙女の逆襲」を再生する



歌詞「笑顔の圧力 あぁ!!」

瑞希「笑顔の圧力ってwww あはは♪ 莉佳子〜♪」

茉穂「本当だ♪ あはは♪」

莉佳子「いやいやいやwwwそんなつもりじゃ

なかったんだけど、まあいいやwww」

天候が回復して試合が再開される


瑞希の逆襲が始まり、ついに追いつく

佳林「ハァハァ…負けないもん…絶対に…」

瑞希「ハァハァ…よしっ!同点だ♪」

ジュースの応戦が始まり、両校の応援にも熱が入る

試合は佳境へ

瑞希が残り1ゲームを取ればA高校の優勝が決まる

佳林「ハァハァ…えっ!?」

瑞希の笑顔を見てビックリする

瑞希「ハァハァ…よしっ!もうちょっとで優勝だ♪」

佳林「疲れて辛いはずなのに…なぜ笑ってるの?」

瑞希がボールをトスしてリバースサーブを打つ

佳林「!!!!!」

フォアハンドで打ち返す

瑞希「!!!」

前に進んでバックハンドボレーで打ち返す

佳林「!!!!!」

バックハンドで打ち返し、瑞希の頭上へと

瑞希「!!!」

後ろに下がりながらジャンプして

ジャンピングスマッシュを打つ!

佳林「くっ…」

ボールは佳林のサイドを駆け抜けていく

A高校の優勝が決まる!!!

観客「ワァーーーーー!!!」

瑞希「ハァハァ…やったよ…優勝だ♪」

瑞希と佳林がネットに向かい、互いに握手

佳林「ありがとうございました…」

瑞希「ありがとうございました♪」

テニス部の皆の元へと向かう瑞希

瑞希「やったよー!優勝だよ!」

莉佳子「ふえ〜ん…瑞希〜!」

瑞希を抱きしめ涙ぐむ

茉穂「瑞希のお母さんも草葉の陰で喜んでいるよ…」

桃奈「凄い試合でした…

私も先輩みたいになれるように頑張ります…」

萌衣「えっぐ…えっぐ…頑張ってきて良かった…」

瑞希「何でみんな泣いてるの?ふふふ♪」

皆を見て笑顔の瑞希

表彰式→記念撮影へ


萌衣「みんなで瑞希先輩を胴上げしましょう!」

桃奈「いいね!しよう!」

瑞希「ちょwwwマジ?」

皆てま瑞希を取り囲む

皆「それ〜♪♪♪♪♪」

瑞希を持ち上げて胴上げする

瑞希「恥ずかしいんだけどwww でも楽しいかも♪」

暗雲は消え去り、雲の隙間からは天使の梯子が

帰途につく


瑞希の家

仏前で母親に笑顔で報告する

瑞希「優勝したよ♪」

部屋に行こうとしたら電話機が光っている

瑞希「何だろう?」

歩み寄って確かめると留守電が

再生しても無音だが着信時間に気づく

瑞希「15:29…3時29分

語呂で瑞希だ…お母さん…」


瑞希の部屋(真夜中)

夢見る瑞希

母親「ただいま〜」

みずき「おかあさん!おそいよ!」

母親「ごめんね。はい、これ」

みずきに何かを手渡す

みずき「え?なにこれ?」

母親「忘れたの?

お土産を買ってくるって言ったじゃない?

瑞希の大好きな苺だよ♪」

みずき「えっ!いちご!?やった〜♪

わ〜い♪ わ〜い♪」

母親「ふふふ♪」


瑞希の部屋(早朝)

目覚める瑞希

瑞希「そっかぁ…草葉の陰…お母さん…

草冠に母で苺…」

ベッドに寝転がりながら「苺」の漢字を指で宙に描く

瑞希「お母さん…ありがとう…」

時が過ぎ、瑞希は大学1年生へと


大学の教室

瑞希が音楽を聴きながら講義が始まるのを

待っていると誰かに肩をトントンとされる


瑞希「ん?」

イヤホンを片方外して顔を相手に向ける

里奈「隣、空いてる?」

瑞希「えっ!!!!!!!!!」

里奈「どうしたの?大丈夫?」

ビックリし過ぎて声も出せずに

首を何度も縦に振る瑞希

里奈「ありがとう♪誰の歌を聴いてたの?」

瑞希「あ…え…っと…あの…」

里奈「ちょっと聴かせて♪」

片方のイヤホンを耳にはめると

ハロプロに所属する℃-uteの

「キャンパスライフ〜生まれきて良かった〜」が


里奈「えっ!?もしかして…私の事、知ってる?」

瑞希「はい…スマイレージの大ファンですから…」

里奈「ファンの方でしたか(笑)」

瑞希「はい…」

里奈「そんなに緊張しなくてもいいよ(笑)

名前、何ていうの?」

瑞希「室田瑞希っていいます…」

里奈「敬語じゃなくていいし(笑)

瑞希ちゃんね♪よろしく♪ねえ?お昼、良かったら

学食行って一緒に食べない?」

瑞希「りなぷぅと一緒にご飯だなんて…夢みたい…」

里奈「ちょ(笑)学校では里奈って呼んで(笑)」

そして瑞希が20歳を迎えた年


スマイレージ初のドーム公演(6月◯日)

瑞希、茉穂、莉佳子、萌衣、桃奈の5人が

アリーナ席にいる


彩花「Wアンコールありがとうございます!

続いてが最後の曲になります。

私たちの始まりの歌…夢見る15歳!!!」



瑞希「オイっ!オイっ!」

歌詞「夏祭り 手を繋ぎ 花火を見上げて♪

きれいだと 私見て 君が言う♪」

瑞希は一緒に歌いながら幼き頃を思い出す

みずき「おかあさん!はなび、きれいだね♪」

母親「本当♪ 綺麗だね♪」

歌詞「浴衣着て 金魚すくい 君が3匹で♪」

みずき「見てみて〜!3びきもとれたよ!」

母親「凄いね〜♪ 上手〜♪」

歌詞「海に行き 水着着て 君に抱っこされ♪」

みずき「おかあさん…ちゃんとだっこしててね?」

母親「大丈夫♪ ちゃんと抱っこしてるからね♪」

歌詞「波が来る その度にジャンプして♪」

みずき「それっ!」

波打ち際で波が来る度にジャンプしている

母親「ふふふ♪ 瑞希、楽しそうだね♪」

ライブを笑顔で楽しみながら涙する瑞希

公演が終わり、最後のスマイレージの挨拶

彩花「ありがとうございました!

以上、スマイレージでした!」

観客「ワァーーーーー!!!!!」

歓声とともに大きな拍手を送る


ドームの外


莉佳子「凄く楽しかったね♪」

茉穂「うん♪ スマイレージってほんと最高だね♪」

瑞希が夜空を眺めて笑顔で涙を流している

萌衣「えっ!?どうかしましたか?」

同様に夜空を眺める

桃奈「うわ〜…綺麗…」

莉佳子「満月だ…」

茉穂「知ってる…確かストロベリームーンだ…」

瑞希「お母さん…忘れてないよ…

大好きなもの…ずっと…」




みずき「オギャー!オギャー!オギャー!」

母親「瑞希…泣かないで…ほら♪

いないいない〜ばぁっ!」

みずき「オギャ?…キャッキャッキャッ♪」

母親「ふふふ♪」