2時過ぎに家に帰って最後のチャーハンの言葉を思い出した。
「まだ、悩んでんの?」
チャーハンは少しは気にしていた。
「家着いたら電話する」
そう言っていたが、本当にかかってくるのだろうか。
酔っ払いのわたしは、自分からチャーハンに電話した。
ハンバーグとのことをベラベラ喋って、チャーハンには何を求めていて、何を求めてないなど少しうざいことを言った。
チャーハンは辛抱強くわたしの話を聞き、しばらくしてから
「風呂にお湯たまったから。風呂出たらまた電話するわ」
と言った。
わたしは、もうかかってこないと思った。
わたしは賭けをした。
チャーハンが風呂上りに電話してきたら、ハンバーグをもう切ろう。
寝て起きてもまだ朝8時過ぎだった。
チャーハンからの着信はなく、わたしは少しだけがっかりした。
風呂上りのチャーハンは、わたしには電話しなかったが、ブログは更新していた。
そしてハンバーグは今、ちょうど仕事中だ。
今連絡するのは危険。
お店は10時まで。
『C』はいつの間にか、日の出営業になっていた。
でも今日は日の出営業なってはじめてのイベントだ。
もう少し遅くまで営業する可能性は高い。
10時過ぎになって、わたしはハンバーグにメールした。
「今日、どうしても会って話したいことがあるんだけど、時間つくれない?」
またわたしは賭けをした。
日曜日に客と会わないハンバーグが、色彼のために時間をつくるのか興味があった。
会えたら、わたしが色に色で答えよう。
わたしは今、気持ち的な余裕がある。
なぜなら、お金を遣っていないから。
11時半。
ハンバーグから電話。
まだイベントは終わっていないらしい。
「何なん?会って言いたいことって?」
「会ったら言う」
「あーもう、イライラするわーすいかは!今言ってや!」
「やだ。言わない」
結局ハンバーグは、
「今日はこんな状況で会えないけど、明日、ハンバーグでも食べようや」
と言って電話を切った。
午前中の段階で、今日会えないことを決定されたわたしは、また賭けに負けた。
「大事にされてるかどうか、自分でわかるだろう?」
チャーハンの言葉が思い出された。
結局、ホストに本当の意味で大事にされる訳がないのだ。
3時頃に、帰宅したハンバーグから再び電話。
イベントが終わった後にみんなで食事に行ったため、帰宅がこんな時間になったそうだ。
先日から掲示板で叩かれていたハンバーグ。
掲示板のハンバーグスレは上がり続け、内容は白熱していた。
いわゆる「炎上」
もしくは「祭り」?
21歳の自称彼女は絶好調で、ハンバーグのことについて語り続けていた。
これが全部妄想なら、なかなかすごい想像力だなと思われるほどの長文が続いていた。
そしてそのコメントへの反響も大きく、「ハンバーグさよなら」というコメントもいくつも書かれていた。
そのコメントは掲示板だけでなくハンバーグのブログにまで侵食してきていた。
ハンバーグはいくつかのコメントを削除した。
「掲示板には何書かれてもええけど、ブログだけは許せへん。俺の聖域や」
ハンバーグは最初わたしをつっぱねたこの件で、とても弱っているような様子だった。
今から寝るので起きたら電話すると力尽きたハンバーグは言った。
つづく