先月。
ベリーちゃんはシメサバくんのバースデーイベントにロゼのシャンパンで7段のタワーをした。
今月。
バリーちゃんは玉子焼きくんの支配人昇格祝いに、5段のタワーをすると言い出した。
現在、ベリーちゃんは『C』のシメサバくんから『K』の玉子焼きくんへ、すっかり気持ちが移ってしまっている。
そして、シメサバくんのバースデーに大盤振る舞いした分、玉子焼きくんへも何かしたいとここのところずっと言っていた。
わたしが冗談で、
「3段ぐらいのプチタワーしたらいいじゃないですか」
と言ったのをヒントにしたのだろうか。
連休明けに会った瞬間、ベリーちゃんは5段タワーを口にした。わたしは、
「昇格祝いにタワーなんて、見たことないよ」
と言って冗談かと思ったが、彼女は本気だった。
火曜日。
3連休を小池真理子を読んで穏やかに過ごしたベリーちゃんは、何十回目かの「ホスト卒業」をわたしに連絡してきていた。
「やっぱり普通の恋愛がしたいので、何もかも言って卒業します」
と。
彼女が今、一番したいと思っているのは「嫉妬」。
ホスト相手に嫉妬したらルール違反でしょ?と。
わたしは、その話を「はいはい」と聞いて、それ以上つっこむのはやめた。
卒業とか言っているうちはやめられない。
もう、何度も見て知っている。
5段のタワー。
計算すると、グラス55個で完成。
シャンパン6本。
もともとリキュールやジュースが入っていたら、5本ですむ。
シャンパンが注がれるまでは、数時間放置されるグラスだからこそ、ケチな意味だけじゃなくもともと何か入っていたほうが綺麗なのは想像できる。
しかも、通常7段のものが多い中、5段でやろうというからには、それなりの知恵を使って楽しくしたい。
食事を終えたわたしたちは早速、近くのコンビニに入って、ジュースを物色した。
パイナップルジュース。
マンゴージュース。
ももジュース。
確実にジュースの方がお子様味覚の『K』の男の子たちや玉子焼きくんに喜ばれそうだ。
マスカットジュース。
マスカットジュース自体は黄色っぽくてそんなに綺麗ではないが、マスカットの粒がひとつずつ入っていたら、かわいいのではないか?
オレンジジュース。
カクテルでミモザがあるくらいだから、もちろんおいしかろう。
いろいろ考えているうちに、透明度の高いジュースの方が見た目がいいような気がして来る。
つづく
追記:
これがすいかの、シャンパンタワー研究家としてのデビュー・・・だったかな?