※テレビ的においしいバカ女。1の続き
ベリーちゃんより、プリン王子に「船」と呼ばれるボトルが入ったとの
実況中継が届く。
何だか特殊なコールをしているようだ。
船はいくらするものなのだろう。
ハンバーグくんから電話がかかってくる。
「ごめんなー電話、出られんで」
「あ、うん」
「どこにおるん」
「寒いから、帰ろうかと思ってた。まだすぐ近くだから。今、行く」
お店の近くでフラフラしていたわたしは、歩く方向をお店に変えながら答える。
ハンバーグくんは表に出てきている。
傍でプリンくんも電話している。
「あ、船が入ったプリンくんだ」と言うと
「なんでそんなこと知っとんねん」
「ベリーちゃんが実況中継してくれたから」
とか目の前にいるのに電話で話す。
ちなみにわたしは、船と呼ばれるボトルの、値段も正式名称も本当にわからない。
ここで電話を切って、
「これが薬。一回3錠、このドリンク剤で飲んで。最強だから。
で、できればその前にこの桃のジュースでも飲んで、あとこれ、お水ね」
と説明しながら一つずつ渡す。
「3錠も飲まなあかんの?オレ薬苦手や」
「ごちゃごちゃ言わないでちゃんと飲んで。 今日、大事な日でしょ?ね?」
「わかった」
最初から気づいていたが、その電話からの一部始終、ずっとDVX-100が回っていた。
ここのところお店に密着している6チャンネルのカメラだ。
「じゃね。ちゃんと飲むんだよ」そう言って手を振り、再びエレベータへ。
「ほんまに、助かったわー。ありがとうな。終わったら電話する」
ハンバーグくんもお店に戻る。
寄って行くように誘われたりしなかったのでホッとする。
てか、あのテレビカメラは何!!?
そしてこんな早朝に、テレビ的におもしろいことしてるわたしって何!!?
いくら家が近いからって、お店には入らないで、ホストに風邪薬を持って来るバカ女。
つづく