20年前のあの日



証拠があるといったら早く帰ってくるようになったパパ


体は帰ってきたけど

心はあちらにいったまま

私のことなんて汚いものをみるような目でみてた


それでも良かった

形だけで良かった

この家族が私のすべてだった


惨めなんて思わない

この家族を守れるなら




それと同じころ、家電と私の携帯に非通知の無言電話がかかってくるようになった


パパの相手はとんでもない女だった