たったかたったった | 百戦錬磨の大将軍

たばこを買いに行った。


一瞬

キャスターに戻そうかな、など

チラと頭を掠めることがあるが

いつも通りに

セブンスターをボックスでお願いした。

440円。

丁度いい小銭がなかったので、

1000円札をトレーに置いた。

レジからはじき出される硬貨を眺めた。

お釣りを受け取って、

そのままコンビニのドアを後にした。

そうしたら、すぐに店員さんが無言で外まで来た。

わたしがたばこを忘れて行っていたので、

わざわざ渡しにきてくれたのだった。


そのあとわたしは

ぶどうの味がするガムを

一粒おとしてダメにする。



銚子には、1度だけ行ったことがある。

大学1年生の夏休みだ。

忌まわしきサークルと言いながらも

あの頃はまだ幸せだったと思う。

青い海を目の前に、

わたしは頑なに泳ごうとしなかった。

思うように心が開けなかった。

強張ってしまっていた。

今でもその節があるけれど、

若ければ若い頃ほどそうだった。

疲れていたし、

まだ練習をさせられるのに

これ以上体を疲弊させたくなかった。

アホだった。

勿体なかった。

体力がないというのは

とんでもなく罪だと思う。






わたしは教師になりたかった。

漫画家にも画家にも音楽家にもなりたかった。

ひとりサッカーごっこをしていたこともあった。


結局いま、何にもなれてないし

これからもなれそうにない。


いつも眠っている。

これからも、きっと、ずっと。