機械は唐突に故障することはなく、大抵の場合その前触れみたいな出来事に遭遇していることが多い。

去年の冬買ったマウスの調子がなんとなくおかしくなったのは昨年の暮れだっただろうか。
最初は「反応が鈍くなってきたな」程度だったけれど、その内クリックしても反応しなくなってしまった。

Wireless(ワイヤレス)マウスでもあるし、電池切れを疑い新しい電池に入れ替えてみたが改善はされない。

ワイヤレスマウスはレシーバーという受信機をパソコン側に接続(USBもしくはPS2)しているんで、レシーバーとのやり取りが上手く行っていないのかもしれない、と電波の受信チャンネルを変更してみたり、再接続を試しても、やはりクリックの反応が戻ってくることはなかった。

どうやら「マウスの左ボタン」が完全に逝ってしまったらしい…。

自分のマウスにはホイールボタンとサイドボタン×2個があるタイプだったので、取り合えずサイドボタンのひとつにクリックの機能を割り当て使用することにする。(猛烈に使いづらいけど…)

さて…電化製品の保障期間は1年であることが多いのだけれど、MicrosoftのIntellMouseは3年とか5年の保障期間が設定されていることをご存知だろうか。

購入して約1年、毎日利用しているとはいえ5年の保障期間が設定されているのだから「修理」に出さない手はない。
ただ、修理に出して1週間やそこらで戻ってくるワケはないから他のマウスの準備も必要だ。

…が、悲しいかな、光学式のマウスに慣れてしまうとトラックボールタイプが使いづらくなるように、ワイヤレスに慣れてしまうと有線は手元がもたもたして違和感が走る。

他のパソコンで使うって手もあるんで、MicrosoftのWireless IntellMouseをもうひとつ購入することにした。(通販で注文したマウスが思いのほか早く手元に届いて不便な期間は短かった)

新しいマウスが届いた時点で故障したマウスを修理に出せば良かったのだが、あれこれ忙しくしている間に数ヶ月が経過してしまった。(ついつい修理に持っていくことを忘れちゃうんだよね…/汗)

ところが、先日友人のマウスが壊れたことで事態が急変する。
たまたま購入した店が同じ家電量販店だったことも大きいが、「保障期間があるし一緒に修理に出しにいこう」ってな話になったからだ。

マウスを修理に出すのは友人と巣鴨へ遊びに行く日と決め、購入した時にマウスが入っていた外箱をそのまま持っていくことにした。(友人も外箱ごとマウスを持ってきていた)

で、当日。
…池袋にある家電量販店の修理受付カウンターで「修理をお願いしたいんですが」とマウスの外箱を取り出して見せると、店員の顔色がサッと変わる。

「今そちらの商品は個人情報保護法の関係で当店でお預かりして修理することが出来ないんです」
「Microsoftのサポートセンターにまず電話で問い合わせていただいて、それから修理の手配をしてください」

思わず、はぁ!?な状態に陥ったものの、ここで店の人に詰め寄っても責めても仕方がない。

昨年の4月から施行された個人情報保護法は利点もあるのかもしれないが、様々な方面で迷惑この上ない状態を振りまいてくれている。
確かに守るべきものは守るべき…なのだが、そもそもポイントカードを作ったりして個人情報を開示している販売店で購入した品物の修理にまで「個人情報保護」の必要性は出てくるものなんだろうか?

携帯電話やパソコンのハードディスクなどの様に「個人情報が満載」の機器ならば神経質になる気持ちもわからなくはないが、マウス本体に個人情報は関係ないし、その店で購入して保障期間のある製品をメーカーに対し修理の中継に入るだけのことだ。

それとも、誰がどんな製品を使っているとか、壊した…なんて情報も保護が必要だということなんだろうか?
中にはそのような情報を「知られたくない」と思う人もいるかもしれないが、近くの店で買った製品なのに、修理にも出せないのは少々問題があるように感じられた。

月曜日でもあり、サポートセンターが稼動している時間でもあったので、携帯から電話を掛けてみたが「ただいま大変混みあっております」とアナウンスが繰り返されるばかりで、電話がオペレータに繋がることもないまま10分以上が過ぎる。

携帯の電話代を考えてもバカバカしいので日を改めてサポートセンターには電話を掛けることにした。

春一番が吹き荒れる巣鴨をマウスの箱を持って(しかも新品でもなんでもない)歩き回る羽目になろうとは…友人含め自分もトホホな経験となってしまった。