ネットで話題になっているニュースやコラムに目を通していた際、コンビニでの年齢認証の話題があった。
コンビニで酒類や煙草を購入する際、20歳以上であることを確認する認証ボタンを、誰の眼にも明らかに20歳以上の人であっても押さなければならないのか…といった芸能人の発言に端を発しているらしかった。
酒は飲めるがコンビニやスーパーで酒類を購入することはまずない。
そもそも煙草も吸わないので、コンビニで年齢確認を必要とされたこともない。
よって、20歳以上であることを証明する為に身分証明書の提示を求められたこともないのだが、確かにコンビニやスーパーのレジ付近で、「年齢確認の為、身分証明書の提示を御願いすることがあります」的なアナウンスが流れていることは耳にしたことがある。
ただ、店側も「この人は明らかに未成年ではないの?」とか「成人なのか未成年なのか見分けられない」といった状況でもない限り、恐らく身分証明書の提示は要求せずに、確認ボタンだけを押すように御願いしているのだろう。
少なくとも自分がそういった店舗で買い物をしている時に、身分証明書を…と要求されている場面を目にしたことがない。
さて…冒頭にあった話題は「明らかに成人であると見てわかるのに、確認ボタンを押してください」と言われたことに、「必要なのか!?」と某芸能人が疑問を抱いた部分にあるわけだが…
まぁ、店側は「未成年に販売してはいけないことになっている商品を扱うにあたり、未成年に販売してません、と証明する為に行っているのだから、明らかに成人である購入者であっても確認ボタンを押して貰うしかない。
購入する側にしてみれば、明らかに成人しているのに「確認ボタンもへったくれもねーだろ」と思うのは当然だ。
日本人のサービスに対する感覚は、「お客様は神様」の部分が確かにある。
客が嫌がることは極力求めず、客の都合の良いサービスを提供して満足して貰えれば…という考え方も相変わらずあるとは思う。
かつては、小学生位の子供が酒屋へ行き「お使いで頼まれた。ビールください」なんて言っても店は普通に販売していた。
それが中学生であろうが、高校生であろうが、未成年とおぼしき相手でも「親から頼まれた」と言えば販売してくれていた。
店主や販売員が疑念を抱いても、今のような規制がない頃は販売をしていたと思われる。
そういった部分が結果悪用されてしまい、未成年が喫煙をしたり飲酒をする事態が問題となった。
そんな信用・信頼で支えられていた時代の名残を年配者ほど引き摺っていると思う。
人が人を信用出来ない社会環境は殺伐としている。
それでも、信用、信頼では成り立たない社会環境へ変化してしまった以上、なんらかの形で証明をしなければ、「法」が守れないのだから、一見「面倒臭い」と思えるシステムが、そこかしこに導入されてしまっても、仕方がないと諦めるしかない。
しかし…よく小耳に挟む会話として「あ、タスポ忘れてきた」「オレの使う?」には疑問を感じずにはいられない。
申し込む際、身分証明が必要でも一旦カードが発行されてしまうと、カードを使用する人が成人か未成年か本人かそうでないかを問わない状況となってしまう仕組みはザルも良いところだと思う。
もう随分以前だったが、国民総背番号制度という聞こえの悪い命名をしたがゆえに成立をしなかった制度のことを思い出す。
国民ひとりひとりが固有のIDを持つことで、様々な管理が出来ることに反感を持つ層(恐らく富裕層)が猛反対したとも聴くが、その後、問題となった年金問題などから考えても、国民がひとりひとり固有のIDを持つことは必要なのではないかと…・
普段から二輪に乗るので、運転免許証は常に携帯している。
財布の中に入れてあるので、出掛ける時はかならず財布を持ち歩くだけなのだが、急な身分証明が必要になった場合でも、概ね運転免許証があれば事足りる点で、運転をしない場合でも携帯する価値があるというものだ。
同居人は運転免許もパスポートも持っていないので、なんらか身分証明を必要とする時は、健康保険証と公共サービスの領収書…といった複数の書類を準備しなければならない。
かねてより「身分証明書にもなるんだから運転免許取れば?」と話をすることもあるのだが、咄嗟の判断力があまりよろしくない上に方向音痴の同居人に免許を持たせて良いものだろうか?という疑問もわく。
また、身分証明書になるという意味も含め、高齢者が運転免許を返却せず、免許を持っているが故にハンドルを握って高齢者特有の事故を起こす問題についても考えさせられる部分がある。
国民IDがあれば、高齢者が運転免許を返却する…という単純な話ではないのだが、少なくとも年齢に関わらず、個々が「己を証明するモノ」を持つことで 己の行動に責任を持たねばならない様になるであろうことは確かだ。
まぁ、自分のIDカードを携帯する義務が発生しても、面倒臭いとか言って携帯しない人達が大量に出るのも確かだろうが……