続きです。


さて、陣痛の進み具合はというと、
夜中強くなったのが
そのまま、あいかわらず休む間もなく
来続けていてましたガーン
つまり、毎回苦痛の声をあげ
耐え続けていたわけです。
アーンド2徹明け。

それでもまだ子宮口は
そんなに開いてないらしい。
地獄かゲロー

助産師さんが時々
一人か二人で見回りにくるのですが、
LDRに部屋が移ってからも
相変わらず
「まだ全然。
もうちょっと動かないと進まない」
みたいに言われ続け、
勝手な孤独感も
あいかわらずでしたえーん


もう、めげすぎて
来る度に痛すぎて
体力も残されてないから
少しも動けなくて

来る度に、
目をつぶって耐えるのが
精一杯で

合間に、
少しでもマシな体勢をとろうと、
力を振り絞ってよろよろと
動き、ベッドにしがみついたり
床に座り込んだりしながら
体勢を変えては、
痛みの度に体を固くする

っていうのを
繰り返していました。



助産師さんは、どうやら担当が
決まっているらしく、
日中、何度かして
毎回同じ二人が
来ていることに気付きました。

綾瀬はるか似のお姉さんと、
同じく若い、しっかりした感じの
色白の女性。
(この病院、若くてきれいな
助産師さんが多くて驚きでしたお願い


綾瀬さん(仮名)が先輩で、
もう一人がどうやら新人さん。

時々、綾瀬さんが
私の目の前で普通に
「こういうときはまずこうして、、」
と教えたり、指導する場面も。

というか、とても優しくて有能な
感じの綾瀬さんが、その後輩さんを
けっこう「まだまだ」だと
みなしている雰囲気が
言動からすこし感じられたり、、
そんな研修感丸出しでいいのか?

でもそんなの、私は
それどころじゃなかったので
どうでもよかったのですが、
後から聞いた夫が、
「新米で慣れてないとか
そうゆうこと、
あんな陣痛の時にいらないんだよおーっ!
と怒ってました(笑)


で、その新人さん、
昨日NSTを担当してくれた
助産師さんでした。

そうか、新人さんだったか。
(でもなんか堂々と話す人だった)
どうりでなんか、訴えが伝わらない感
あったんだ、、
と思ってしまうのは、
私のいじけた心のせいでしょうか、、


綾瀬さんに言われて覚えてるのは、

お産には、とにかくエネルギーを
たくさん作ってほしいから
すこしでも食べられるものを
なるべくしっかり食べて、ということ。

「お産のときだけは、
何食べてもいいんですキラキラ

って言葉は、
食べ物に気をつけてきた妊婦には
新鮮な響きでした!

でも、お昼ごはんが
運ばれてきてはいましたが、
食べるなんて
そこにいるだけでも
しんどい状態の私からは
かけ離れた話で、
「食べる?本当ですかチーン
って気分。
(朝ごはんは
当然全く手をつけずでした。)

私は特に体力の消耗が
心配な状態だったので
言われたのかもしれませんが、
エネルギー源になりやすい、
糖分などが良くて、
とにかくそういうものを
なるべく食べて!と押されました。

ポカリとかバナナとかどうか
と言われましたが
ポカリはどうしても
飲めそうになかったので、
バナナを夫に頼むことにしました。

そして、糖分をすすめられてみると、
なぜか、かりんとうだけなら
食べられる気がして
それも頼みました。


あとは、
歩いたり、体を動かしてと
言われました。

うそでしょ???

例えるなら、40℃の熱があって
這って歩いてるときに、
「とりあえず2キロ、
走ってみようかウインクハート」と
言われたような。

泣きべそ妊婦は
無理です~えーんと言いながら、
それでも許してもらえず、
助産師さんに支えられ、
ヒーヒー言いながら
廊下を数メートルだけ
歩きましたタラー


あと印象的だったのが、
新人さんへ質問したときのこと。

綾瀬さんは他の見回りなどもあるのか、
ときどき新人さん一人だけいるときが
あった気がしますが、

その時に、詳しい内容は
忘れてしまったのですが、
質問をしたんです。

たしか息づかいとか
力の入れ方抜き方の
アドバイスに対して、
自分の痛み・重みの感じからすると
それでいいのか
いまいちしっくりこなくて、
「これこれこうなんですが、
それでもこういう風にした方が
いいんですかね?」
みたいな。
⬅行きも絶え絶えに苦しみつつ。

そしたら彼女は
「、、、、、」
と答えられなくて
固まってしまったんですね。
苦しむ私にかける言葉がなくて
彼女も困ってる、、という
雰囲気がすごく伝わってきて
二人で「、、、、、」。

なんかそこで、
あぁほんとに新人さんなんだな、と、
怒りじゃなくて、
ある意味何かすんなり
納得するような、
そっかそっか
という気持ちになったのを覚えてます。


そんなこんなで、
午後になっても
私の状態は対して変わらず。
苦しさが増すだけ。


で、助産師さんがいなくて
一人ふらふらで
フーフーやり続けてるとき、
(そんな時間がほとんど。)


ふと思ったんです。

というか、

なんか気づいたんです。



「これ、、、私、
さすがにもう帰らされないんでない?」

「これ、、、産むよね。
うん、産むよね。」



真顔真顔真顔真顔真顔真顔      ニヤニヤ



えぇ、そうなんです。
このときまで、
まだ「これは前駆陣痛だから
帰らされる恐怖」
って前提で居続けてたのです、私!!

もう、憐れすぎるよね!(笑)

来続ける痛みに精一杯で、
頭が働いてなくて
考える余裕なかったから
だとは思うのですが、、

やっと気づけました。

この気づきは大きかった
すごく、大きかった(>_<)!

次の瞬間、だったか
少しして、だったかは忘れましたが、

これまた
ふと、思いました。

そしてこう思ったことで、
私の出産物語は
第二部に入ります(笑)

「これじゃ、らちが明かない」

「このままじゃ、ずっと産めない、
苦しみ続けるままだ」

「やってらんない」

と。


いや今更~!!???

という感じではありますが。


でも
「もう帰されない。
これは出産につながっている陣痛だ」と
やっと思えてから
そう思ったことが、
私にとってとても大事でした。

これまでの、
「このまま生めることになるかは
分からない辛さで、
どうしたらいいか分からない」
状態で、助産師さんに言われる
「このままじゃ、まだまだかかる」
とは、同じようで、大違い、
というか正反対でした。


これまでヒイヒイと、受け身で
力なく耐え続けてた私が、

「よし!!やるか!
体力持たんし、
やってらんないから
いい加減、産もう!」と

急に気合いを入れ、
一気に頭と心を切り替えたんですキラキラ


まず、もう
受け身で痛みに耐えてたのを
やめて、波が来たら
目を開けて受け止めることにしました。
よく見えるように
がんばって移動してメガネをかけ、
髪もぐっと一つにまとめました。

そして
波の合間に、
ほとんど食べられていなかった
バナナを、無理やりかじって
飲み込みました。
(美味しく食べられるほどの
余裕は体になかったので、
「上下の顎を何度か動かして、
飲み込め!」って感じチュー

かりんとうも、バリバリバリ(同上)

とにかく、すこしでも
エネルギー源を体に投入せねば!

で、さっきまで
少し動くのすらしんどくて
たまらなかったので、
とてもできるはずなかったのに、

気合いで屈伸だかスクワットだか
足上げをして、
なるべく動く!よろよろ歩く!

40℃の熱で2キロ走るような
無茶感には変わらないんですけどね。
でも逆に、要は
産みたいという気合いがあれば
40℃あっても人は走る。
みたいな話だと思います、、


こうして、
切り替えてから
一気に前向きになり、
(出産が目指すものとして
ようやくロックオン、、、)

そうすることで、お産の進み方も
体感も、ぐんと変わってきましたキラキラ


続きます。