『宇宙よりも遠い場所』第12話、『宇宙よりも遠い場所』。

 

ここからはネタバレを含みますので未視聴の方はお引き返し下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやはや最高のシナリオ、最高の演出だわ。

OPの演出が非常に良い作品は、中身も非常に良いものですが、この作品も完全に合致しますね。

OPが「なにこれ?」な作品は中身も‟推して知るべし”というのもありますが。グランクレスト戦記とかグランクレスト戦記とかグランクレスト戦記とか。

 

しかしメールの演出は・・・まさかあの『Dear お母さん』のメールが伏線になっていたとは思いませんでした。

報瀬が言っていた「ずっと夢の中にいるような」という言葉。

母の死を理解はしていながら、納得は出来ていなかった。

だからずっとメールを母に送り続けた。

‟もしかしたら”母に届いているんじゃないか、という思いがあったのだろうと思う。

それが母のラップトップを手に入れ、そこに自分が送り続けたメールが届いてしまった。

母に届いてなどいなかった現実を、母の死を心が受け入れて夢から覚めてしまった。

それゆえの涙。

もう、なんなんだ!!!この演出は!!!!!

もう、なんなんだ!!!このストーリー性の高さは!!!!!

 

ただ、今いる場所から走り出したかったキマリに道を示したのは報瀬で、その報瀬の背を押したのはキマリで、その二人に現実的な道筋を与えるために日向と結月がいて、でもその二人にも抱えている痛みがあって、その痛みを癒すためにキマリと報瀬は必要で、でも依存しているわけでなく、互いが適切な距離感で支えあってる関係。

それを1クールの短い物語でここまで描けるとは。

 

OVA出て欲しいですねぇ・・・二期は蛇足になりそうだからいいや。