僕がこのブログを始めたのは、
自分の書いた小説をどうやって売ろうかと考えたから。
実は、文芸社から文庫本として出版するまでには、
結構いろんなことがあった。
一番最初は、文芸社の歴史文学賞に応募した。
結果は、もちろん見事に撃沈!
その後、文芸社の営業戦略に上手く乗せられて、
というか、なんとしても小説を世に出したい自分としては、自分から乗った。
けれども、出版するには相当なお金が掛かる現実を突きつけられて、
この時点で、文芸社からの出版を諦めました。
次に目を向けたのが、自費出版。
いろんなサイトを、毎日、毎日見て歩いて、
資料を取り寄せて、原稿を送って、見積もりを取った。
それでも、やっぱり金額的なハードルは高くて、思案していたところに、
いままでにはない格安で出版できるところを見つけた。
いまにして思えば、こちらが送った原稿については、中身は一切見ない。
つまり、編集はしないということ。
本の体裁に整えて、言ってみればPDF化して、コピー、製本するだけ。
だから、出版するには出来たけど、
出版後に、次々と誤字、脱字を発見する始末。
加えて、会社との連絡は総てメールでのやり取りで、
これに堪えられなくなった僕の方から、
違約金も何も発生しないと言うことを確認して契約を終了した。
実は、この最初の出版と時を同じくして、
文芸社の別の部署から連絡を頂いていた。
どうしても、この本を、この物語を多くの人に読んで欲しい一心の僕は、
このとき連絡をくれた人を頼った。
このとき文芸社に送った原稿は、
歴史文学賞に応募したときと比べて、約2/3くらいに絞り込んだもの。
新しい文芸社の担当者が、歴史文学賞に応募した作品を読んでくれていたので、
「よくここまで、絞り込みましたね」と、一応、褒めてもらったと思っている。
ところが、原稿を送ってから1ヵ月経っても、2ヵ月経っても、
3ヵ月経っても見積もりが来ない。というか、連絡が一切来ない。
4ヵ月が経とうという頃、遂に僕の方から連絡を入れた。
もっと早く連絡しろよ! という声もあろうが、
そこは昭和の人間。
若い頃、デートを申し込んだ女の子を駅前で6時間待ったことがある。
もちろん、一方的に申し込んだもので、彼女が来る確率は限りなくゼロ。
それでも一縷の望みに駆けて、待ったのだ。
だから、3ヵ月、4ヵ月、結果を待つことは、僕にとってはなんでもない。
で、まぁ、そんなことがあって、正式に見積もりを頂いて、
これならなんとかなると踏んで、契約。
今度は、ちゃんとプロの編集者がついて、原稿を見てくれることになった。
これはとても勉強になった。
仮名遣いや、書籍に使う漢字とか、行送り、句読点。
そういった基本的なことを学ぶことが出来た。
が、なにしろ上下巻で900ページにもなる物語。
出版後も誤字や脱字、誤変換が数カ所見つかることになった。
文芸社では、全国各地に配本してくれた。
近くの書店には、実際に足を運んで、自分の本が並んでいるのを見た。
うれしかったなぁ。
と、同時に、本屋さんに数多並ぶ本の中から、
自分の、無名でどこの輩かも分からない作家の本を手に取ってもらうことなど、
まさに奇跡的な出来事だと改めて認識することになった。
結局、自費出版は、自分で販促宣伝をしなければならないのだ。
著名人にも本を送りました。
ジャンル的に興味を持ってくれそうな人、インフルしてくれそうな人。
ラジオやなにかで、ちょっとでも走ってくれないかなーと、
確率的にほぼゼロの中、期待だけは持ち続けた。
本を送った彼ら、彼女らをいま、テレビで見るに付け、
読んでないよな~~と、冷静に思ってしまうが、やはり、
行動を起こさなければ、何も起こらないわけで、
結果はどうあれ、思いついたことは全部やった。
その一つが、このブログ。(やっと、テーマに辿り着いた)。
広告宣伝のためのブログと言いながら、
何をどういう風に書けばいいのか分からない。
あまりにも、あからさまに宣伝をするのもどうかという、
ある意味、優等生的な考えが先に立ち、
どこかカッコつけたような、それも実に中途半端なブログになった。
いま、僕は、このブログをリセットしようと思う。
辞めるわけじゃないよ。
僕は、自分の書いた小説「オブシディアンの指環」を。
出来るだけ多くの人に読んでもらいたい。
そう強く思っている。
それは、物語のに登場する場面やツール、言葉が、
いま、この混沌とした現実に必要だと、こころから思うから。
そりゃあ、自分の作品なんだから、そう思うのがあたりまえじゃん!
そう、あたりまえ。
でも、全部とは言わないまでも、自画自賛の部分を取り除いても、
時の回廊の考え方や、時の回廊の中を飛び交う光りの粒の正体に
思いを巡らせていくと、
僕たちのいま、ここにある肉体は魂の宿り木であって、
僕たちの本体である魂や意識は、別にあるということが理解しやすくなる。
僕は、作者という立場を抜きにしても、そう思う。
だから、完全にネタバレにならないように、
作品のことを書いていこうと思う。
もしかしたら、いままで書いたことを、また書くかも知れない。
物語に登場する場所とか、神社とか、遺跡とか。
それはそれでご容赦願いたい。
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↓電子版もあります(こちらは、誤字脱字を修正し、一部加筆修正しています)