立川志の輔、

といえば私も私の周りの人も

 

ガッテンガッテンガッテン!!

 

ばかりでw。落語を今もやってたの??という感じでしたが、

今一番チケット取れない落語家の一人、と言われてるらしい。

 

ずっと古典聞いてたんだけど、喬太郎師匠から新作も聞き出し、

円丈ってすごい人だったんだなと思い直して、

志の輔もおもしろい!すごいよ、生きてるうちに絶対に高座に行かねば。

と最近思っていたのですよ。

いや、ノリに乗ってお元気ですけども。

 

その志の輔さんが1月のパルコ劇場で一か月で20公演。

・・・激戦でした。。。

 

全然チケット取れなかったんだけど、最後の最後リセールで引っ掛かり

見てきました。奇跡!

 

結論から言うとやっぱり凄かった。

これは現場に行かないと味わえない演出でした。

 

開口一番で前座さんがでるわけでなく、

いきなりの師匠の登場。出囃子が喬太郎師匠と同じだ。

 

以下自分メモ。

 

落とし噺:まさか(志の輔作、新作?)

日本のサッカー、まさかここまでやるとはちょっと前までは思わなかったね、

人生にある3つの坂。上り坂、下り坂、まさか。

というまくらで。

 

近所の息子さん、結婚おめでとうっていいながら

つい「まさかまさか」と言ってしまう、という話。

法螺貝の会wうける。

まさかまさか。

 

まさか、は本当にある。渋谷のロフトのうら「間坂」

と、高座を降りてから映像での紹介。

この時流れてた昭和フォークみたいな歌、

もう一度聞きたいw

 

お楽しみ:狂言長屋(志の輔作)

笑うって人間だけ。神様がちょっとしっぱいしちゃった人類に

「悪い!」ってつけてくれたんじゃないの?

日本ほど細かく笑いの文化がある国ってありますかねぇ。

能に行った時の話(これが後半部分の解説になってる)

というまくらで。

 

話が作れなくて自殺しようとしてた狂言師を助けて

長屋のみんなで狂言を考えてあげる、、、

 

と師匠が高座をおりると、後ろがあいて

大鼓、小鼓、三味線、謡がならぶ簡易能舞台。

 

なんと狂言の舞台が始まる!(茂山逸平)

志の輔さんも狂言衣装に着替え、二人で。

 

また落語の高座にもどり、志の輔さんがでてきて噺がはじまる。

 

挟まれた狂言舞台が自殺しようとした狂言師が考えた話、という趣向。

 

「今度は俺らに書かせてくれ!」

この下げ、私が知ってるのと違った。面白いなぁ。

 

落語:百年目

まくらなしでいきなり始まる。

最初の「定吉、さっきから何をしている?」

「へぇ、こよりをつくっております」ってとこで

初心者の私でも「お、百年目」ってわかるくらい

有名な古典のおはなし。

 

私は志ん朝でしか聞いたことがないけど、

笑えてウンウンってなる人情噺。

 

今日は番頭さんの遊び部分を徹底的にバカっぽく

大旦那さんがもっと歳を取って思慮深い感じにして

両者のふり幅をうんと大きくした印象だった。

 

バカ大放出の反動で後悔も深い。

ここは笑えるところなんだけど、次第に同情にかわる。

「土手にさえ上がらなければ」と何回も繰り返して

「ねぇ・・・」と

私の隣の奥さんもつぶやいてたよw

 

煎茶を旦那さんが入れる話も志ん朝にはなく、

旦那様自身も一晩ねむれず後悔するところ、

あと一年、どうかお願いできないか、

と泣きがはいるのも初めて聞いた。

これは志の輔の工夫かほかのだれかの工夫かはわからないけど

栴檀と下草(名前忘れた)のところも

ぐっと膨らませでたっぶり語っていた。

会場も身じろぎもせず静まり返る。

 

泣かせる、渾身の百年目でした。

 

最後は皆さんで三本締め。

世界の平安を願ってお開きになりました。

 

ほんと、これは毎年行きたくなるわ。

来年も頑張ってチケットとろう。

 

 

 

後日談。

間坂とかヤマザキマリさんの絵とか

たくさん写真撮ってん

でもそのあとスマホを水没させてなくなりました。。。

わーん、、、