基本的には「基礎自治体(市町村)が実施主体」となっており、消費税増収分の一部を財源に支援内容を充実させることで現行制度からどのような強化が成されるか、各自治体の今後の動きに注目です。
これまでも他の市区町村と比べ支援内容が充実している東京23区は、すべての区が例外なく中学3年生までの医療費助成を行なっており、数年前までは設けられていた所得制限も撤廃されました。
※通院・入院時にかかる医療費助成の年齢制限を東京23区では『マル乳(乳幼児医療費助成制度)』、『マル子(義務教育就学児医療費の助成)』と呼んでいます。
将来的には各自治体が行う子育て支援もさらに多様化することでしょう。
さて今回は大田区の子育て支援について2014年1月時点のものをまとめてみました。
妊婦さん向け支援
妊娠届を区の指定の窓口へ提出すると、「母子健康手帳」と「母と子の保健バッグ」が交付されます。このバッグに入っている「妊婦健康診査受診票」、「妊婦超音波検査受診票」を使うと、都内の病院・医院において妊婦健康検査は14回まで、妊婦超音波検査は1回まで、公費負担で受診することができます。
里帰り出産などで都外の医療機関で受診する際にも申請すれば受診費用の一部について助成が受けられます。現状、東京23区では全て同じ待遇です。
また、妊娠高血圧症候群等の医療費助成、出産育児一時金のほか、妊娠中に一度、無料で歯科検診を受けることもできます。
他にも高額の治療費がかかる「特定不妊治療」の医療費助成に関しても、東京都にならい、医療保険が適用されない治療費の一部に対して助成を受けることができます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140217/15/frontier-home4/a5/33/j/t02200293_0500066612849467031.jpg?caw=800)
子ども支援
子どもの医療費助成は、他のほとんどの区と同じで中学3年まで受けることができます。所得制限などは無く、健康保険に加入している人なら誰でも助成を受けられます。東京都認証保育所に子どもを預ける場合、条件を満たせば、園児1人につき月額10,000円(2人目以降は月額20,000円)までの補助があります。
私立幼稚園に関しても、所得制限なしで110,000円までの入園料補助、更に月額8,000円~の保育料補助を受けられます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140217/16/frontier-home4/c1/09/j/t02200147_0750050012849494925.jpg?caw=800)
その他、大田区独自の支援
「保育サービスアドバイザー」
子どもを預けようと思ったとき、区内にどのような保育施設・制度があるのかなど、保育サービスアドバイザーが個々人のニーズに合わせた相談・案内・アドバイスを行ってくれるサービスです。「子ども家庭支援センター」
子どもと家庭に関する相談に応じたり、登録会員同士で子どもを預けたり預かったりできる「ファミリー・サポートおおた」、一時保育の「キッズなルーム」の開設など、子どもと家庭の支援を目的とした事業を展開しています。洗足池、蒲田、大森、六郷の4か所に開設されています。
「子育てハンドブック」
子育て中の区民向けに、育児に関するサービスや情報を紹介した冊子を配布しています。妊娠期から育児中の間に子育てについて困った時、情報を知りたい時に役に立ちます。区のサイトにてPDFでも中身を閲覧することができます。
「おおた子育てナビ」
子育てに関する行政情報、地域情報、民間サービス等の情報がまとめられたサイトです。他にも安心して健康な赤ちゃんを迎えられるように大田区主催で「両親学級」が開かれていたり、保育所の数も23区ではトップクラスです。
区内58カ所の児童館などでは、未就学親子を対象とした「ファミリールーム」を実施。親子同士の交流や悩み相談、遊び場として広く利用できるようになっており、子育て世帯を強力にバックアップしています。
住環境を考えるうえで、子どものいる家庭はもちろん、これから子どもを持ちたいという家庭にとっても地域の子育てに関する支援制度が充実していることは嬉しいですね。
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<関連リンク>
・内閣府 「子ども・子育て関連3法」ページ
・大田区ホームページ 私立幼稚園等園児保護者補助金パンフレット
・大田区ホームページ 保育サービスアドバイザーについて
・大田区ホームページ 育児の支援・交流(子ども家庭支援センター)
・大田区ホームページ 子育てハンドブック(平成25年度改訂版)
・おおた子育てナビ