品川区の“建物の建築”に関する「条例」や「制度」について | 子育て環境◎!!品川区のおススメ不動産物件ブログ

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古くからの商店街(戸越銀座商店街、パルム商店街など)や近未来的な発展を遂げたターミナル駅があり、生活環境や交通アクセスも便利で快適な『品川区』 行政の子育て支援なども充実しているため抜群に子育てしやすい環境です。

建物を建築しようとする時、全てが建築主の希望通りにできるとは限りません。

建物の建築には様々な土地の制限が設けられているため、建築関係法規は避けて通ることができません。

国や都道府県ごとに、だいたいのルールは決められていますが、更に市区町村でも独自の建築制限や助成制度等のルールを定めている場合がほとんどです。


今回は品川区ではどのようなルールが設けられているのかをご紹介しましょう。


<品川区旗の台の閑静な住宅街>
閑静な旗の台の住宅街



防災の観点でのルール

細街路拡幅整備要綱

生活道路において、その幅員は最低4m必要とされています。しかし、品川区内には、幅員4mに満たない狭い道路(細街路)が多くあり、消防活動や交通・環境上、大きな障害になっているとされています。
建築基準法では、幅員4m未満の道路沿いの敷地で建物を改築や新築する場合、建物や塀をその道路の中心から両側に2mずつ後退しなければならないことになっていますが、現状ではルール違反が多く、まだまだ細街路は多く区内に残されています。
 そこで品川区では、このような状態を改善して良好な住環境を確保し、安全で快適なまちづくりを進めるために、「品川区細街路拡幅整備要綱」を制定し、昭和63年7月1日から細街路拡幅整備事業を実施しています。

詳しくは品川区ホームページ「細街路拡幅整備要綱」ページをご覧下さい。


防災まちづくりのための各種助成

「細街路拡幅整備要綱」以外にも、街の防災機能を高める建築物を建てる際などには様々な助成が受けられることになっています。
例えば、不燃化促進区域内で耐火建築物を建てる場合などに建築費の一部が助成される「都市防災不燃化促進事業」、津波・高潮・大雨などによる浸水被害を防ぐための「防水板設置等工事助成」、などがそれにあたります。

詳しくは品川区ホームページ「住宅関係の融資あっ旋・助成」ページをご覧下さい。


新防火地域

敷地の場所により、建築物の用途が制限されているのが「用途地域」ですが、品川区内には「新防火地域」という区域があります。この「新防火地域」は東京都建築安全条例第7条の3によって定められています。
指定区域内の準防火地域内において、新築・建て直し・増改築する場合、原則として、すべての建築物は準耐火建築物以上の性能でなければなりません。また、延べ面積が500平方mを超えるものは、耐火建築物となります。

品川区内の「新防火地域」指定区域の丁目一覧は品川区ホームページ「新防火地域(東京都建築安全条例第7条の3)」ページでご覧いただけます。



品川区内の用途地域

敷地のある場所によって、建てられる建物の用途が決められているのが「用途地域」です。これは、健全な地域の発展のため、用途の混在を防ぐことを目的としており、建築基準法により定められています。
中でも品川区内の特殊な用途地域についてピックアップしてみましょう。

特別工業地区

品川区では、準工業地域の一部に「品川区特別工業地区」が指定されており、工場の業種や風俗営業を営む店舗が制限されています。「品川区と区別工業地区」は、地場産業の保護育成と公害の防止を図ることを目的として設けられています。

文教地区

品川区では、主として風俗営業の用途の建築物が制限されています。旗の台1丁目周辺がこの「文教地区」にあたります。

臨港地区

品川区では、港湾関連施設以外の建物の建築が制限されています。大井埠頭周辺に臨港地区(商港区、工業港区など)がこの「臨港地区」にあたります。


品川区の用途地域については品川区ホームページ「用途地域」ページをご覧下さい。



緑化を促進するためのルール

23区内のほとんどの区において、街の緑化を促進するためのこうした取り決めが設けられています。品川区も緑豊かな街を目指し様々な決まりがなみ中でも、建築に関連するものは下記の通りです。

生垣造成費用の一部助成

生垣・植栽をする費用、既存の塀を撤去する費用、植込縁石やフェンスなどを設ける費用の一部において区の助成を受けられます。
詳しくは品川区ホームページ「生垣造成費用の一部助成」ページをご覧下さい。

屋上緑化等助成

建物の屋上やベランダ、壁面などを緑化しようとする場合、工事費の一部において区の助成を受けられます。
詳しくは品川区ホームページ「屋上緑化等助成制度」ページをご覧下さい。



品川区みどりの条例

品川区で新築・改築等を行う際、区の定める基準以上の緑化を指導されます。
詳しくは品川区ホームページ「緑化計画認定事務」ページをご覧下さい。



ユニークなルール

親元近居支援事業

ファミリー世帯に対して、転入・転居費用の一部を「三世代すまいるポイント」が交付されます。このポイントは、提携先の商業施設などでサービスや割引などを受けることができるものです。
ちなみに品川区は「子育てするなら品川区」のスローガンを掲げており、「子育て支援総合推進モデル市町村」にも指定されているほど。こうした様々な取り組みを通して、子育てしやすい街のブランドを確立しつつあります。

詳しくは品川区ホームページ 「親元近居支援事業(三世代すまいるポイント)」ページをご覧下さい。



ここでご紹介したもの以外にも、建築基準法や都の条例などで定められた様々な建築制限や取り決めが存在します。

大変ややこしいことも多いですが、品川区ホームページ 「わかりやすい建築のてびき」では、分かりやすく建物の建築についてまとめられていますので、是非こちらを参考にご覧下さい。



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<関連リンク>
品川区ホームページ「細街路拡幅整備要綱」
品川区ホームページ「住宅関係の融資あっ旋・助成」
品川区ホームページ「新防火地域(東京都建築安全条例第7条の3)」
品川区ホームページ「用途地域」
品川区ホームページ「生垣造成費用の一部助成」
品川区ホームページ「屋上緑化等助成制度」
品川区ホームページ「緑化計画認定事務」
品川区ホームページ 「親元近居支援事業(三世代すまいるポイント)」
品川区ホームページ 「わかりやすい建築のてびき」