乳がんの治療法 温存VS全摘④
みなさんこんばんは。
ブログ読み返してみると、、、、解りづらっ💧
文才のない理系人間の申し訳ないところですが、お付き合い下さいね笑
さて、前回のブログでは形成外科が必要というところで終わりましたが、ほんの数年前にはここまで形成外科の必要性が求められなかったんです。。。
簡単に言うと整容性なんて治療効果に関係ないから、、、むしろ乳房再建されて再発が分かりにくくなったらどうするんだ💢と言われ、再建否定派も多数いた始末。
しかし国が人工物を用いた乳房再建を保険適応にしてしまった以上、そんな悠長な事は言ってられません。
なぜなら患者さんが希望するから。
新聞を見ました、テレビを見ました、ネットにかいてありました、知り合いから聞きました、と。
保険適応化とは残酷なもので、今まで乳房再建なんて必要ない、と考えていた乳腺外科医師、形成外科医師にやらざるを得ない環境を強制的に与えてしまうんです。
もはや乳がん治療には形成外科が必須、、、一昔前は必要とされなかった形成外科医ですが、とうとう日の目を見たというところでしょうか。
しかもきちんと形成外科を病院に持って、かつ常勤医としておかなければ施設認定ができず、場合によってはできる再建方法が制限されてしまうため、地方病院では形成外科医がいるというだけで一極集中してしまうことも。
すごく頑張っている乳腺外科医の先生だけでは再建できない環境になるため、それはそれで今後の問題点でもあります。
しかしこのような制限なく再建を自由にやってしまうと、全国でトラブルが多発するため、厚労相からのお達し通り学会主導で制限せざるを得ないのです。
ここにはもっと深い問題点があり、申請すれば乳房再建をやったことのない形成外科医でも乳房再建の施設認定を取れてしまうので、トレーニングを積んでいないドクターがいきなり乳房再建をやらなければならないのです。
そんなドクター達のためにわれわれの施設でアカデミアというトレーニング研修を行っていますが、月に数人という限定なので限界がありますよね。
しかし安全で、正しい方法で行う乳房再建を拡げていくためには地道な活動しかないのです。
⑤へ続く