今日は多肉やフロンターレの
ブログではありません。

アゲハの幼虫が
がっつり出て来ます。

訪問していただいて恐縮ですが、
苦手な方はここで戻った方が
よいかと思います。
アゲハ飼育歴10年、
毎年20-30匹、
アゲハの卵や幼虫を見つけてきて
羽化させてます。

クロアゲハの幼虫をみつけました。
fronの住んでる地域でアゲハは主に
・ナミアゲハ
・クロアゲハ
・アオスジアゲハ
・キアゲハ
がみられます。

クロアゲハはうちの地域では
この中で個体数一番少なく、
幼虫は年に1-2回出会える程度。

キアゲハは食草が近くにないので
幼虫に出会う事はありません。


食草は
ナミアゲハ、クロアゲハ
→柑橘類、山椒
アオスジアゲハ
→クスノキ


5月5日
幼虫4匹発見

5月7日 1cm
ナミアゲハとの区別が難しいですが
慣れてくると明らかに違います。
文章で説明が難しいので、
後日写真で比べてみたいと思います。




5月9日 1.7cm
この大きさになると、
ナミアゲハと違いが
はっきりわかります。
また後日。




5月13日 3.3cm
4日間で倍の長さに成長。
なぜこんな目立つ
色合いなのでしょうか?
鳥の糞にふんしてるようです。



同日
緑になりました。
脱皮の瞬間も観察するうちに
わかるようになります。
脱皮は1分程度です。



危険を察知すると威嚇します
こんな角を出して、
強烈な匂を出します。
クロアゲハは写真のように赤
因みにナミアゲハは黄色です。




5月14日 4cm
前日から+0.7cm



5月16日 6cm 
前々日+2cm



お食事




拡大すると不思議な模様です。
ベージュとムラサキのシマシマは
光に当たると反射します。
敵から身を守る手段ですね。




目のように見えますが違います。
目は頭の先にあり、
見えない位の大きさです。
こうやって致命傷にならないよう
身を守っています。



不思議な模様です




4匹のクロアゲハ
今のところ順調



5月18日
蛹になる準備を始めました
蛹になる直前、
消化してない葉と水分を排出します。



食草の木を離れて、
安全な場所を探す旅に出ることが
多いです。
3匹はすでに蛹になる準備完了。
1匹はまだ場所探しの旅の途中。


拡大しますと
首のところ、糸でぶら下がっています。
幼虫のしっぽはトゲトゲしてます。
壁に大量の糸を吐き出し、
トゲトゲしたしっぽをくっつけます。
マジックテープのイメージです。
この状態から約24時間後蛹になります。



5月19日
ナミアゲハとはまた形が違います。
後日比べてみたいと思います。



~寄生について~
あとは羽化を待つだけと、
安心してはいられません。

アゲハが出てくると思いきや、
別の生き物が出てくる場合があります。

アゲハがたまご・幼虫時代に
体内に卵を産み付ける虫がいます。

その虫は体内にでじっとしていますが、
蛹になると蛹の中身を食べ尽くし、
外に出て来ます。
本当に衝撃です。

蛹が寄生されてるかされてないかは
明らかに一部が変色してきます。
オレンジやだ黒だったり
今回も一瞬ドキッとしたんですよ。
↓↓
げ、げっ黒い!
でも線対称に黒いですよね。
こういった場合は模様と思われます。

蛹なってから3日ほどは
チェックした方がいいです。

秋口に緑になった幼虫を捕まえると
かなりの確率で寄生されてる印象です。

卵や孵化仕立てのアゲハを育てて、
寄生されていた事はありません。

寄生の道を選んだ虫、
憎らしいですが、
アゲハの幼虫、大半は鳥などの
天敵に食べられてしまいます。
つまり共倒れなのです。
イチかバチかの選択にかける道を
選んだ寄生虫も凄いなあ。



全て蛹になりました
あの芋虫がこの中で劇的な変化を
遂げてるわけです。
素晴らしくないですか?



5月29日夜 蛹10日目
一気に色が変化してきました。
翌日朝には羽化するサイン




左から
蛹なりたて時、羽化前日、羽化当日朝



5月30日旅立ちの朝
羽化しました。




手に載せても怖がりません




そっと外の世界へ



赤い模様はメスかなあ





裏側は更に美しいです




2-3時間経つと
飛べるようになります。


芋虫が蝶になる。
この変化が楽しくてね。
羽化後はうちでは飼えないので
さよならします。
よい相方を探すんだよ。


今日はこの辺りで(*´∀`*)ノ