普通さ、
気になる人には
いい所を見せたり、
魅せようとするよね。
でも、ロクさんは違う。
前に話した様にハードルを下げた
姿から接する。
いきなり山の頂上のいい景色じゃなくて、
だんだん上っていくうちにいい景色になっていくって
ゆーやつだ。
ロクさんには持論がある。
サイフ、時計、携帯、ピアス、イヤリング
探してる時の姿は周囲から見て、
一番気になるそーだ。
確かに、どーしたんですか？
って聞いていいのか、
ほっとけばいーのか、
でも、どーしよう？
って場面、誰でもあるよね。
人間心理ってそーらしい。
じゃあ、気になる人の前で探し物をしてみよう。
当然、何を探してるん？ってなるでしょ。
いいの。
なに？
大丈夫。
いーから、なに？
机やテーブルの下で彼を見上げながら、
あのね、
さっき、
マコトにね、
思い切って聞こうとしてた、
わたしの言葉。
それで彼の反応を見るんだそーだ。
ダメなら、
もう見つからないから今日は探すの
やーめた。
ロクさんの場合、
まどかに伝えたかったオレの言葉、
とか言ってお店で笑いを取るんだそうだ。
ただ、ロクさんの場合、
いつも探し物をしているらしい。
目の前にいる女の子たちが、
何をどうされたら喜んでもらえるんだろう？って
いう探し物だ。
だから、お店の女の子たちはどーも、
不思議とロクさんが気になるらしい。
みんなこの場面でこうされないかな？
って思う時あるよね。
そんな夢の欠片（かけら）を
ドラマみたいにはい、これ。
って差し出されたら要注意だ。
ロクさんかもしれねーから。
ホントにやるからね。
女の子が喜ぶ姿って素敵だろ、だってさ。