世の中、高齢者運転手は免許返納しろだのなんだのと風当たりが強いです。
最新の車には自動ブレーキを義務付けるとか、安全アシスト付きとか・・・それに頼りっきりなのもどうか考えさせられますね![]()
近年バイクもようやく車のシステムに追いつくようになって、安全システムを搭載してくるようになりました。
私たちが十代の頃はトラクションコントロール(タイヤの空転や車の横滑りを防止するシステム)はおろかABS(急ブレーキ、滑る路面でのブレーキ操作で、車輪のロックによる滑走発生を低減する装置)すらなかった時代です。
1980年代の後半には空前のバイクブームにより、よりハイパワーで扱いにくい(乗り手を選ぶような)バイクが主流でした。
この時代を経験してきたライダーは「ABSなんて重くなるだけで必要ない」「かえって制動距離が伸びる」などと最新の安全システムが受け入れにくかったようです。
経験豊富なライダーは危険なシーンを何度も経験してその回避能力を身に着けてきました。
ですが、リターンライダー(若い頃にバイクに乗ったいたが、何らかの理由でバイクに乗らなくなりしばらくのブランクの後にバイクライフを復活させる)や中年以上になって初めてバイクに乗るライダーにとっては危険回避どころか、そのまま危険行為になってしまいかねないです。
バイク乗りが
「バイクで死ねたら本望」
なんてセリフはとっくに無くなっています。
なので、イキって
「昔は高速で250km/hくらいは出したな」
なんて自慢しているジジイライダーは煙たがられるだけです。![]()
私の知っている、イキらない素敵なジジイライダーの紹介をします。
彼は、私より1周り年上で、バイクバブルの頃は車に興味があってバイクを降りました。
ある程度、子供も成人させたし、家庭もある程度起動に乗っているので、「ある程度の年齢になったらハーレーが乗りたい」と思っていたそうです。
もう30年以上ブランクがあるにも関わらず、何も調べもしないで買ったハーレーでツーリングに出かけたところ、急にエンストしてバイクを倒してしまったそうです。
総重量300kgを越えるハーレー自分でを起こすことができない自分が情けなかった・・・後に聞いた話ではそれが一番ショックだったそうです。
そこに通りがかった最新のバイクに乗った若者がバイクを起こすのを手伝ってくれたそうです。
ですが、すぐに起こしたバイクはなかなかエンジンがかからずJAFを呼んで引き取ってもらうことになりました。
バイクを起こすのを手伝ってくれた若者に近くの駅まで送ってもらい、そのお礼に食事に誘って、現在のバイク事情を色々と教えてもらったそうです。(ハーレーのエンジンがかからなかったのも原因は分かったそうです)
そして彼は、バイクを辞めようとはせずに、積極的に若者が集まるような場所へ出かけて情報収集をし最新のバイクに興味を持ち始め、憧れだったハーレーを売ってまで最新のスポーツバイク(以後SSと呼びます)に、最新のウェア(プロテクター入りの装備)を揃えてツーリングをするようになりました。
その後も最新の技術に頼りっきりなのも危険なので、安全に運転技術も身に着けたいと、サーキットライセンスを取って自らの限界を探るべくサーキットや、モトクロスなどを始め、現在では安全運転講習走行会の主催などをして、同年代のライダーに技術を学ぶ機会を作ったり、気軽にツーリングやら仲間を増やすサークル活動なども行っています。
その彼は、公道では決してイキった走りもしません、安全運転と言っても全く法規通りではなく、臨機応変に走ります。
こういったジジイライダーは決して老害なんかじゃなく、素敵なジジイライダーだと思います。
次回は「ジジイライダーはどうやってバイクで楽しむの?」と言うお話をさせていただきます。
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