義母は、日毎やることがおかしくなって行く。
せめて昼夜逆転の阻止にと、夜にはパジャマに着替えさせようと
夫がパジャマをわざわざストーブの温かいところに
持って「ここで着替えなさい!」と言っても
それをまとめて部屋に持って行ってしまってベッドに入ってポカンとしてたり
また追い打ちかけて着替えるように言うと
パジャマのズボンを履いてその上にズボンをぎゅうぎゅうに履いて、
そしてセーターを着てボンヤリしてる。
こうやって着換えるんだよと言って着せ替えさせ
パッチを貼ろうとすると毎晩貼ってるのだけど
「なに???」などと言う。
「寝る前に(我が家は夜と決めている)この薬を忘れちゃダメなんだよ」と言うと
「えーっ!薬なの?背中に貼るの?」などとビックリして言う。
今日初めて貼るみたいに不安な顔してる。
なにもかもわからなくなっていく。
昨日は目の前にいる息子の名前を聞いたら
わからないと言う。
「わからないじゃなくて、思いだしてごらん」と言っても
全然考える様子もない。
自分の生年月日も言えなくなった。
もちろん歳もわからない。
何度も「時間かけてもいいから思いだしてごらん」とヒント与えながら言うと
ようやく息子の名前を思いだしたけど
自分が産まれた土地もわからなくなり
孫のことはみんなわからなくなってしまった。
(孫の顔を見れば見たことがあるけど誰だろう?と言う感じ)
まもなく顔も名前もわからなくなると先生に言われたけど
現実味増してきた。
ケアマネさんが再申請のことでやってきた。
こんなでも義母は、丁寧な挨拶が出来る。
これにみんな翻弄されてしまうのだ。
「お久しぶりです。ご苦労様です。どうぞお座りください。お疲れ様で
ございました」
身についた決まり文句。
ご飯の食べ方もトイレの電気を消すことも
着替えさおぼつかなくなっても
息子の名前が思いだせなくても
自分の夫のことも、命日さえ忘れても
朝かお昼かわからなくても
こんな言葉は上品にしっかり身についてる。おそるべし認知。
こんな言葉が身についてない私は、認知になって一体どんな言葉が
スラスラと出てくるのかな???
誰彼かまわず、
「ねぇ!暇?カラオケ行こう!」かしら?