義姉から、1週間ほど前訪問したいとの電話がきた。
夫が、うまくかわしてくれて
こちらから都合のいい日を電話すると言って切ったまま放置。
今日また義母の電話が鳴って、すぐに切れ、わが家の家電が
鳴ったので「義姉!」とピンときて
電話機のぞくと案の定、義姉宅の名前が・・・
夫に「出て!」と無言で合図。
夫が「今から?ああ、わかった」などと言ってるので
この時間から来るのか
!と思ったら
叔父危篤の知らせだった。
夫がかけつけたけど臨終に間に合わなかった。
アルツハイマーになってずいぶん長く
薬の効果あって、普通に近い生活が出来ていた。
「私、アルツハイマーなんだよ」と言われても
「ほんとうかいな」と言うのが周りの気持ちで
「大げさなんじゃない?」なんて言う話も飛び交うほどに
信じられないほど変わらない普通の姿だった。
車の運転もしていた。
最近また入院していたので
年齢も年齢、なんとなく悪い予感はあったけど
また退院してきたのよと言う叔母さんの元気な電話が
あるような気がしていた。
今まで自分の弱った体に鞭打って
叔父さんの病院に付き添い、何から何まで一人で
けなげに世話をしてきた。
お歳暮を頂いてお礼状とともに
困ったことがあったらいつでも携帯に電話してね、と
番号を書いて送ったけど
その手紙へのお礼を元気にしてきただけで
一度も泣き事や恨み言を言ってこなかった。
こどものいない夫婦だったので
いつまでも夫婦で寄り添って暮らしていた。
本当に愛し愛されお互いを支えにしていた。
アルツハイマーのせいで
時折叔父さんの感情の起伏が激しくなっても
ニコニコと「はいはい」と笑顔で言ってた叔母さん。
昔、妻子のある叔父さんとの略奪愛で結ばれた二人ということだ。
その愛は、ずっとずっと前世から赤い糸で
結ばれてたに違いない。
いつもきれいにお化粧して赤い口紅つけてお洒落で
ベレー帽をかぶった小さな体が一層小さくなっても
賢明に夫を支えてた叔母さん。
どんなに肩の荷を下ろしながら
涙してることだろう。
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そして先ほど通夜から帰ってきました。
叔母さんは気丈に通夜葬儀の段取りを夫や義姉に
支えられ、こなしていました。
叔父さんの死は
また一人親戚が消えて、とても残念だけど
すでに高齢でもあったし、アルツハイマー抱えながらも
ご長寿の部類だ。
今にもまばたきしそうな顔で起き上がってきそうな
叔父さんの姿・・・・
でも、亡くなった叔父さんよりも残された叔母さんに
感情移入して切なくなる。
この間見た時よりも、ずっと白髪が増えたけど
まだまだきれいなおばさんだった。
叔母さん、89歳。
なのに、なんでこんなにきれいなの?
叔父さんに最後まで永遠の愛を誓ったから?