いつものような義母の食事時の顔を見ていた。

見るとはなしに、義母の朝食時のため息顔が目に入る。

義母の顔が対角だから。


この席は「主婦の座」だった。

それなのに、自分の席が寒すぎると(そんなはずがない)

私が一番暖かいいい席に陣取ってるような言い方で

交換するはめになった。


何も動かない義母が、電気ポットやカップボードや

食器棚のそばに座っている。邪魔でしかない。


座卓の方も自分の座ってるところが寒いと言い出して

こちらも交換した。

それなのに、そこは今度落ち着かないと言って

また元にもどった。


なにもかもこうして義母の思い通りにさせてるのに

それでも不満はあるのか

作った食事はため息をついて食べる。


本当にこの人は食べることも横着になってきたのだろうかと

思ったりする。




昔、子供とよく義実家へ行った。

前もって行くことことを伝えても、ただの一度も

子供たちのためとか

私たちのために食事を作っておくことがない人だった。


「何もないから何か買ってきて

子供たちの好きなものを作ってやって」


それが毎度の義母の言葉だった。

とっても聞こえはいいですね。


子供たちの好きなものは母親にしかわからないし

だから、作るのはお願いねということ。


お菓子一つ子供のために用意する人じゃない。

コンビニでポテチ一つ買ってあることがない。

ただ自分の手づくりのお漬物だけを出してくる。


義母の料理といえば、酢の物とお漬物。


結局、義実家へ行って台所に立ち、料理して後片付けをして

お茶をいれ、疲れ果てて帰ってくるだけだった。

もし、そこに義姉一家、義兄が来ていたら

義母はこういう

「りゅうさん、みんなにお茶でもコーヒーでも淹れて頂戴」


なぜ、娘を使わない?

娘はお客然としていて

嫁を家政婦に使う。


こうして、たまに義実家へ出かけてもいいことは

一つもなかった。


男って、こんな時「自分の嫁は良く働く」とでも言うのが

自慢になるのかな???何も言わず私の動くのをよし!として

見ている。


義実家へ嫁が行かなくてはならない

と言うことが、嫁にどれだけ苦痛かわかりもしない。


こうして義母はなにもかも面倒くさくて

自分で動くの避け、嫁任せにする人だった。


ただ一つ上手なことは、哀れっぽくふるまって


嫁をうまく使いこなすことだった。