「感謝しましょう。」

そんな言葉を、

一度は聞いたことがあると思います。

今あるものに感謝する。

家族に感謝する。

毎日に感謝する。

もちろん、

感謝することは素敵なことです。

でも、

心が苦しいとき。

悲しみの中にいるとき。

毎日を過ごすだけで精いっぱいのとき。

「感謝しなければ。」

と言われても、

できないことがあります。

私も、

そうでした。

頭では、

「もっと感謝した方がいい。」

とわかっていても、

心がついてこない。

そんな自分を見て、

「私は感謝が足りないのかな。」

と思うこともありました。

でも今は、

少し違うように感じています。

感謝は、頑張ってつくるものではないのかもしれません。

心に少し余白ができたとき、

今まで見えていなかったものが、

ふっと見えることがあります。

昨日まで、

当たり前だと思っていた朝。

温かいご飯。

誰かの何気ない一言。

今日も帰る場所があること。

何でもないと思っていた一日の中に、

「ありがたいな。」

と思える瞬間が、

小さく現れることがあります。

それは、

誰かに言われたからではありません。

「感謝しなければ。」

と自分に言い聞かせたからでもありません。

自分の心から、自然に生まれたものです。

私は、

その感謝を大切にしたいと思っています。

大きなことに、

感謝できなくてもいい。

人生すべてを、

肯定できなくてもいい。

今日、

たった一つでも、

「これがあってよかった。」

と思えるものがあったなら、

それで十分なのだと思います。

そして、

何も見つからない日があってもいい。

そんな日は、

感謝を探すことより、

今日を過ごした自分を、

そっと休ませる日の方が大切なのかもしれません。

感謝できない自分を、

責めなくていい。

心が少し安心したとき、

感謝は自然と顔を出してくれます。

私自身、

人生の見方が少しずつ変わってから、

今まで「当たり前」として通り過ぎていたものに、

目が向くようになりました。

朝を迎えられたこと。

誰かと笑えたこと。

ご飯を食べられたこと。

今日という一日を、

こうして生きていること。

以前なら、

気にも留めなかったことです。

でも、

見えるものが変わると、

同じ一日の中にも、

たくさんの小さな温かさがありました。

そして私は、

少しずつ気づいていきました。

感謝は、

自分を苦しめるための言葉ではなく、

今ここにある温かさに気づいたとき、心から静かに生まれるものなのだと。

だから、

無理に感謝しなくても大丈夫です。

「ありがたい。」

そう思える瞬間が訪れたとき、

その小さな気持ちを、

大切にしてみてください。

その一つが、

今までとは少し違う景色を、

見せてくれることがあります。

 

今日は、

この言葉をあなたへ贈ります。

感謝は、「しなければならないもの」ではありません。

心が少しやわらいだとき、そこにあった温かさに気づくことから、静かに始まるのだと思います。

 

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▶ 第七話|同じ景色なのに、見えるものが変わった。

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▶ 第九話|幸せは、探すものではありませんでした。

 

🌿 今日も読んでくださり、
ありがとうございました。

今日という一日が、あなたにとって少しでもやさしい一日になりますように。