GWの合間に月に一度の検診がありました。

採血をして待つこと90分。


診察室を開けると先生が開口一番、元気ー?と。

経過観察になって以来、毎回先生はこの言葉で私を迎え入れてくださる。

経過観察6ヶ月めの今月も異常なし。

きっと先生の第一声が元気ー?なら経過が良好ってことだな。

私がその日の最後の患者だったようで、しばし先生がカルテを見ながら最初に来たのは去年の年始かぁ、などと過去を振り返りしみじみ

「あなたが元気でいてくれて、医者としてこんなにうれしいことはないよ。」

って。

なんていうこと・・・
なんてステキなお言葉・・・!!

プロポーズなんかよりうれしいんじゃないのこれー??(されたことないからわからないですけどね。うん、なんか喜びのベクトルが違いそうだな・・・)

とにもかくにも患者冥利につきます。

そして突如、そうだ!犬は?犬はどうした?飼いはじめた?と聞かれる。

カルテを見ていたら最初の入院の時に犬飼えるように頑張ろうね、と話していたことを思い出した模様。

残念ながらマンションがペット禁止なこと、ペット可のところに引っ越すにしても親からもう少し自分の健康が確かなものになるまでは犬はダメ、と言われてしまったことをお話しすると
「マーカーがこのまま落ち着いてたら飼えるのか。大丈夫だよ~!」
と言ってくださった。

医者は大丈夫だよ、とか治りますとかポジティブなことはなかなか言わない。

後々何か起こってしまった時のことを考えてなのか、患者側に言質を取られないようはっきりしたことを言わないようにしているようだけど・・・

たとえ根拠のない言葉でも不安を取り除いてくれたら、それはそれでいい作用をもたらすんじゃないかな、と思ったり。

でもこのご時世、いろいろ難しいのかなぁ。

医者と患者の間に人間と人間としての信頼関係があって、医者側の全力で治したい!という気持ちが伝わっていたら、たとえ何があっても「あの時ああ言ったじゃないですか!なのにどうしてですか!」なんて患者側が責め立てるようなことにはならないんじゃないかな。

逃げ腰だったり保身ばかり考えるのではなくひとりひとりと真摯に向き合ってくれたら、モンスターペイシェントなんてそうそう出現しない気がしなくもないけど、甘い考えなのかな・・・


うーん・・・


とりあえず治療中に呪文のように口にしていた治ったらほしいものであるワンコは命あるものだから、もう少し自信がつくまでは我慢我慢。

一日一日、その日に近づいていると思うと歳を取ること、やぶさかではございません!