私は母方のいとこの中でいちばん年上。


よって祖父母にとっての初孫。


それはそれは祖父母にも叔父や叔母にも可愛がってもらって成長した。


いとこたちとも仲良くて、飲みに行ったりもするし、お買い物したりカラオケ行ったり。


そんな私ががんになってしまって、年老いた祖父母にとても言えない・・・としばらく病気のことは言わないでいた。


しかし、手術が終わって、だいぶ治療の見通しがたったところで母が祖父母に話した。


勘のいい祖父母は私や母が全然遊びに行かないことや、叔父や叔母たちの雰囲気から私に何かあったのではないか?と疑っていて、カマかけてきたりしたようだったけど、まさかがんだとは思ってなかった模様。


それはそうだよね・・・

卵巣がん患者は少ないし、ましてやまだ32歳だし。


そして88歳になった祖父の米寿のお祝いは去年から計画されていたので、私も治療の合間でちょど具合の良さそうな日に祝賀会が行われた。


約1年ぶりに会う祖父母。


私は親よりも祖父母よりも先に死んでしまうのではないかと、祖父母に孫の死を経験させてしまうのではないかとずっと心配してた。


でもこうやって眉毛もまつ毛も髪もニセモノだけど、元気な姿を見せられて本当に本当によかった。


玄関をくぐって開口いちばん、なにもなかったような顔して「ご無沙汰ー!」なんて言ってしまったけど・・・


本当はありがとうとか、ごめんね、とか言わなきゃいけないとわかってたけど、言ったら涙が出てしまうから・・・

心配かけて、本当に本当にごめんね。


おじいちゃん、米寿、おめでとうございます。

これからはいっぱいおじいちゃん、おばあちゃん孝行するから元気で長生きしてね。