遡って手術の際の入院のお話。
5月に入院・手術をした私。

4月にナースになりたてほやほやのルーキーのKさんというかわいいかわいい10歳年下の子が担当をしてくれた。

私が彼女にとっての患者第1号。
・・・結構ヘヴィーな患者、つけられちゃったね、、、かわいそう。。

通常、担当っていう制度はA病院にはないのだけれど、研修だったからか、ずっとKさんが日勤で担当してくれていた。

手術の前に入院した時に見慣れない看護師さんが増えていて、ルーキーたちが配属されたんだなーと、ほほえましく見ていて。

入院して手術してICUから戻ってきたら「担当のKです」と消え入りそうな声で自己紹介してくれた彼女。

22歳。
早生まれなので平成元年生まれ。

まだ研修中だからできたことで、通常ではきっと忙しくて無理だよね・・・っていうくらい完璧な看護!

医療的な点滴の交換や注射、採血なんてものは不安を覚える手つきでも数をこなせばきっとできる。

でも、そういうこと以外のこと・・・

数時間おきに「お変わりありませんか?」と声をかけてくれて、お風呂の時間や、食事の量や、足のむくみや細かい変調を気にかけてくれ、術後シャワーを浴びられない時には足湯を用意して、部屋に新聞を敷いて洗ってくれたり、弾性タイツを履く手伝いをしてくれたり。

なにより、大丈夫ですか?と掛けてくれる声がとっても優しくて。

毎日顔を合わせて、毎日たわいもない話をして、10歳も年下だけれども友達のような妹のようなKさん。

私が退院の日が、なんと彼女、非番で・・・
前日にお別れの挨拶を改まってしてみた。

またすぐ戻って来ちゃうけど、それでもこの辛くて長い1ヶ月が一旦終わって彼女と毎日会えないのがさみしくて。
うれしいんだけど、さみしくて、結局彼女が仕事終わって帰る時にもエレベーターのところでぐずぐず泣いてしまった。

そんな彼女、のちに1ヶ月毎に入院する度にびっくりするほど毎回毎回しっかりしちゃって!

妹みたいなKさんがたまにものすごくお姉さんみたいに見える時があって、患者第1号としてはちょっとだけ涙腺が緩んでしまいます。

Kさんの優しい看護は患者さんの気持ちをあたたかくしてくれるパワーがあるから、逞しさも必要だけど、そのままでもいてほしいです。

ついついお姉さん気分になっちゃって、Kちゃんその日本語間違ってるよ!とか朝ごはんちゃんと食べなさい!なんて言ったりしているけど、感謝と尊敬の気持ちはたくさんあるの。

本当にありがとう。