サルくんは山の中で、いつも通りの毎日を過ごしていました。
でも山の中での食べ物探しは相変わらず大変で、お腹いっぱいになることはありませんでした。
お腹が空くと、サルくんはあのパンのことを思い出します。
「いい匂いだったなぁ~、美味しかったなぁ~」
ある日のことです。
サルくんは今日もパンのことを考えていました。
そんなサルくんの鼻をノックする匂いが……
「あの時の匂いだ! あの時の食べ物だ!」
サルくんは嬉しくて嬉しくてしかたありません。
また、あれが食べられるかもしれない…
サルくんはその匂いのしてくる方へと急ぎました。
サルくんは無我夢中、全速力で走ります。
「あったー!」
サルくんはやっと、その場所にたどり着きました。
その匂いは、木の下に置いてある包みの中からしてきます。
サルくんは辺りを見回しましたが、どこにも人間の姿は見えません。
サルくんは、そ~っとその包みに近付き、包みを持ち上げました。
その時です。
「コラー!!」
人間の叫び声と共に、サルくんめがけて棒が振り下ろされました。