里に下り、サルくんはビックリしました。
そこは、木の生い茂る山の中とは大違い。
そこにはたくさんの家があり、その家々からはこれまで嗅いだことのない、いい匂いが漂ってきます。
サルくんはうれしくなって、ウッキー!と叫びました。
でも、叫んだ途端サルくんはお腹が空いていることを思い出しました。
もう3日も何も食べていないのです。
サルくんはいい匂いのする家に近付きました。でも、窓も扉も閉まっていて中に入ることは出来ません。
それはどの家を回ってみても同じこと。
どうしよう…
その時です。
一軒の家から人が出てきました。
サルくんは慌てて隠れました。
生まれて初めて見る人間が、なぜかとても恐ろしく思えたのです。