1960年代、英国のユースカルチャーが米国へ進出し、
世界制覇した(British Invation)
スウィンギン・ロンドン時代について、
以前、少し書きましたが、
今回は、1960年代半ば~1970年代半ばにかけて
世界を席巻したブランド(ショップ)
『BIBA』について、書きます。
お気に入りのモデル ステファニー・ファロー
BIBAは、バーバラ・フラニッキが夫の
スティーヴン・フィッツ=サイモンと興した
ストリートから発したブティックで、英国の伝説的ブランド。
バーバラ・フラニッキは、
ポーランド人の両親の元、パレスチナで生まれる。
波乱に富んだ少女時代を送る。
全ては、ピンクのギンガムチェックで始まった。
1964年9月7日 アビントン・ロードに最初のBIBAをオープン。
ケンジントン・チャーチ・ストリート店
1966年3月 ケンジントン・チャーチ・ストリートに引っ越す。
1969年9月 ケンジントン・ハイストリートに引っ越す。
引越しの度に、店舗の規模は拡大。
わずか5年で驚異的な成長を遂げる。
英国王室のアン王女やツィッギーなどのファッションアイコンを
はじめ、ファッション好きの一般の人々を熱狂させた。
1973年9月 デリー&トムズに引っ越す。
1975年 9月19日 BABA倒産。
倒産後、BIBAの名前の権利が売られてしまった為に、
バーバラはBIBAの名前を使えなくなる。
1980年に『BarbaraHulanicki』の商標でファッションと
コスメの分野で復活するが、間もなく終焉を迎える。
1987年 ローリングストーンズのロン・ウッドのマイアミの
バーのインテリアを手がけ、インテリアの分野で復活を遂げる。
ホテルのインテリアなどを手がけてゆき、
フロリダの建築協会から賞を授与されている。
トロピカル・デコ的な感性はマイアミで生かされた。
2006年、ロンドンコレクションで復活。
(バーバラ・フラニッキが関係していない復活。)
BIBAは「BigBIBA」と呼ばれる
巨大で美しいデパートであり、帝国だった。
ファッションからコスメ、子供服やインテリア雑貨など
地上6階地下1階のデパートには、
世界中から観光客が訪れた。
「BigBIBA」のアール・デコのロゴ
Designed by Whitmore/Thomas
この帝国の神話化されたBIBAのネーミングは
フラニッキの妹の名前BIBAよりとったもの。
BIBAという伝説のブランドについて書かれたものや、
その倒産について経営面から書かれた書物など
存在しますが、ブランド史ではあまり語られていません。
復活したBIBIAも支持する人たちがいると思いますが、
当時のBIBAを実際に見てみたかったと思います。
Danke



