今回のデザイナー紹介は、
前回紹介したイヴ・サンローランが
アシスタントをしていた
クリスチャン・ディオールについて書きます。
モードの帝王 『幸せの商人』
クリスチャン・ディオール
Christian Dior 【1905-1957】
活動期間およそ10年。
パリのオートクチュール界の頂点に君臨。
フランスのグランヴィル出身。
両親の希望で外交官を目指し、
フランスの最高学府を卒業。
ディオールがモードの天才としてデビューしたのは、
1947年、ディオールが42歳の中年になっていた時だった。
1947年、ニュールックを発表し、
世界のファッションリーダーに。
毎シーズンラインというテーマに沿って作品を発表。
Hライン、Aライン、チューリップラインなど
ファッション業界に衝撃を与える。
ディオールは自身をクチュリエと呼ぶ代わりに、
「幸せの商人」と自称していた。
新しいスタイルを次々に新しいスタイルを打ち出す
クリエーティブな才能のほかに、
ファッションを国際的ビジネスとして発展させようという
先見性と商才があった。
ファションと香水化粧品のビジネスを連動させた。
クチュリエとして、初めてライセンス事業に乗り出し、
ブランドビジネスの基礎を先駆的に築き上げた。
1957年10月、旅先のイタリアで心臓発作により他界。
ディオールに遺志により、
後継者にはもっとも若い、イヴ・サンローランだった。
ディオールは「モードと料理は共通している」という考え方だった。
素材を厳選し、創意工夫を加えながら、
すばらしいものを創造するという点。
ディオールのお抱えの料理人が出した本があります。
その名も 『手縫いの料理』。
その料理本にも惹かれるのは、わたしだけでしょうか。
ディオールは超インテリである一方、ジプシー占いに凝り、
人生の岐路に立つと必ず占いに頼る面もあったそうです。
また、ゲイであるというのも通説です。
Danke
