毎年、
yuyuの学校で音読大会というのがあります。
3年生の今年は、
「三年峠」
でした。
このお話、
今のわたしにはとても納得の話です。
転ぶと3年しか生きられないと言われている三年峠で、
1人のおじいさんが転んでしまいます。
そのおじいさんは泣いてもう3年しか生きられない、
とおばあさんにすがりつき、ごはんも食べず、布団にもぐりこみ、
とうとう病気になってしまいます。
そこに水車屋のトルトリが来て、
「もう一度、峠で転べばいいんだよ」
といいます。
「一度転ぶと3年生きられる、
二度転べば6年、三度転べば9年、四度転べば12年生きられる」
というのです。
そして思い直したおじいさんはもう一度峠に行き、
すってんころりんと転がります。
「いっぺん転べば3年で、じゅっぺん転べば30年、ひゃっぺん転べば300年。
滑って転んで長生きするとはこりゃめでたい」
と歌いながら転がり、
すっかり元気になっておばあさんと幸せに暮らしました。
というお話です。
病は気から、とか、
気の持ちよう、とか、
病気になると結構言われます。
自分でも言います。
でも病気を告げられるとついつい、
悪いことを拾ってしまうし、
もしかしたら・・・もしかしたら・・・と落ち込んでしまうことがあります。
薬の副作用や、病気の症状、
悪いことを拾えばIgA腎症は悪い病気です。
難病だといえば、難病なんでしょう。
原因もわからず、明確に示された治療法もない、
患者にとってはなんでこんな病気に?という不幸な病気かもしれません。
でも、病気になってから、
自分の体の声に耳を傾け、いたわる事を知りました。
3週間というバカンスを過ごして、
家族に対して、友達に対して、感謝することができました。
毎日の中に幸せなできごとがたくさんあふれていることを知り、
ステロイドパルスの一番の副作用は、
毎日を楽しむことができるようになったことでした。
逆に考えれば、
健康なときより幸せです。
心配性だった私は、
学校に行けばけがをしないかと心配し、
友達の家に遊びに行けば悪い人に連れて行かれないか心配し、
ちょっといつもと違う痛みを子供が訴えれば不治の病ではないかと心配していました。
毎日毎日、家族が健康でいられることを願っていたつもりだったけど、
考えてみたら、健康でいられなくなることを恐れて過ごしていました。
病気は病気。
難病だろうと風邪だろうと、
気の持ちようです。
風邪だってこじらせたら死ぬし、
難病だって治療したら長生きします。
だから、自分は難病にかかってしまった、と考えるのはやめました。
風邪をひいちゃった、というのと同じように、
IgA腎症になっちゃった、と思っています。
退院してから毎日、音読の宿題でyuyuが読んでくれます。
yuyuに「お母さん、病は気から、よ」と諭されているような気分で聞いています。
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