私の妊娠についての記事をアップしたのちの数日間、
ブログへのアクセス数が急増し
その反響の大きさにとーーーってもビックリいたしました。
そして、あらためて実感したのは、
高齢(35オーバー)超高齢(40オーバー)になってから、
不妊に苦しむ方、治療に励んでいる方が
たくさんいらっしゃるのだなあという現実です。
当ブログも一応こちらのブログ村のランキングに
参加しているのですが
しばらく、ランキングを確認していないうちに
すっかりメンバーも入れ替わり、そしてなんだかカテゴリーの定義も
当初は高齢=35オーバーだったものが、
高齢=アラフォー、オーバー40という定義に変更されたようで
なんとオーバー40の方の割合が多いことか・・・。
いやはや、日本の不妊治療の現場ってとんでもないことに
なっているのではないでしょうか?
先月、体外受精の公費助成制度の見直し案がまとまりましたが、
助成の回数や年齢制限など事情やむを得ない・・・
というのが現実でしょう。
(助成制度の見直し案については、
他のブロガーさんが私見を述べていらっしゃるので
今さら・・・なのですが
また別の機会に私も私見を述べてみたいと思っています。
私のブログは「裏読み」を自称しておりますので、
もちろん今回の制度改正も裏読みで真実に迫ります。
でも、きっと時間がかかりますのでのんびり
お待ちいただけるとありがたいです。)
私が今回、自分の妊娠を記事にしたのは
同じような境遇におかれている方に、
「あなたにも希望があるよ!」と単純に励ましのメッセージを
送りたかったからではありません。
妊娠には至りましたが、多額の費用のかかる方法ですし
倫理面など問題点もあります。
また、実際に体験してトラブルも経験し、
皆さんにお薦めしたいと思ったわけでもありません。
ましてや、妊娠がうれしくって仕方がないから
記事にしたのでも、決してありません。
私の長い長い不妊治療歴を、
そして不妊治療に費やした多額の費用を(→記事はこちら )
お恥ずかしながら、すべて包み隠さずさらけ出すことによって
・不妊治療とはどんな治療なのか?
・これから先の治療をどう選んで行くべきか?
・いつが治療の辞め時か?
ご自分の治療経過と重ね合わせていただきながら
考え直すきっかけにしていただきたいという
思いでブログの記事とした次第です。
私自身、自分の治療を振り返って思うのは
こんなにも長期でするべき治療ではなかった・・・
という後悔の念です。
私はもっともっと早くに治療を辞めるべきでした。
子宮内膜症既往症の方は、早発閉経の傾向にあること。
子宮や卵巣の手術の経験のある方は、手術した部分の
血流が悪くなり、不妊治療の成績に影響を
及ぼす可能性があること。
IVFで妊娠に至る方のほとんどが、3~6回の採卵周期で
採れる卵で妊娠に至るということ。
これらのことは、治療を始めてから随分と経ってから知りました。
長期の治療の間、セカンドオピニオンも含めると相当数の
クリニックのドクターからお話を伺ったことになりますが
「あなたは妊娠できる可能性の極めて低い方の方です。
それでも治療を続けますか?」
と根拠を示して聞いてくださった方は皆無でした。
もっともっと早く自分の治療を考え直す正しい知識があったなら。
長い治療で費やしたお金ももったいないですが、
それよりも、もっともったいなかったのは費やした時間です。
お金は、また働いて取り戻すことができるけれど
失った時間はどうやっても取り戻すことができません。
後ろ向きな気持ちで鬱々として過ごした時間がもったいなかった。
もしも、もっと早くに治療を辞めていたら
趣味でも仕事でも、なんらかの道を極めることができたんじゃないか。
前向きな気持ちで日々を過ごせていたのではないか・・・・。
yummyさん、妊娠した今だから言えることなんじゃないの?
と思われる方もいるかもしれませんが、そうではなくて
私自身、今回の妊娠に至る最後の移植を迎える時点で
すっかり妊娠はあきらめきっていました。
ちょうどそれは、「憑き物が落ちるみたいに」
という例えがまさにぴったりな心境で、
妊娠への執着が心からきれいさっぱり流れていくような感覚でした。
不思議と哀しくもなく、世の中には自分が努力しても
どうにもならないことがある・・・という悟りというか
自分の人生をそのまま受け入れる覚悟ができたというべきか。
ですので、移植をした渡航先では
移植後、ドクターから止められていたマッサージに行って
エビ反りになって飛び上がるほどの強烈なマッサージを受けましたし、
ガンガン炎天下を歩いて寺院参拝に出かけました。
帰国後、すぐに職業安定所に出向いて求人を探したり
資格取得に向けて教材を探したり・・・と
これから先の子供のいない人生への準備を
始めた矢先の今回の妊娠でした。
人生一度きり。
どうぞ後悔のない選択ができますように。
治療に行き詰ったり、悩んだりしている方に
少しでも私の経験からヒントを得ていただけることを
願ってやみません。