あれ、おかしいなぁ、国民のうち約1億人がZもVも見たくないほどロシアが憎いはずなのに、ソ連の女性スナイパーが主人公の小説が売れてるって不思議だなぁえー

 

「読みたてほやほやのお前がなにか書け」と言われた気がしたのでボソボソと書いてみよう。

 

 

この小説を読んで読後感をブログに書いてないのは、どこをどう書いていいかわからないほど心に響くところがあって、そうなると語彙力問われるじゃん・・・だから書いてないというw

 

なんか、世の中の人ってソ連に「極悪非道で冷血残虐」ってイメージ抱いてないか? 国民全部がスターリンみたいなさ。それって「ドイツ人全員ナチス」って思ってるのと一緒だよ…って、ナチスは誉め言葉だったっか…

 

独ソ戦を戦った人達が人間らしい心を持っていたからこそそれぞれの思いを抱いて戦ったことを知ろう! 

 

断っておくが、事実を捻じ曲げてまでソ連贔屓に描いている小説ではないよ。史実に忠実に描いているので参考文献に 34冊の書名が並んでいる。停戦協定破って侵略したのはナチス側なので、そこはソ連が被害者という目線になるのは仕方がない。けど、ドイツ側にもカウンターパートの主人公的人物を登場させているし、結局どちらにも法規を破るヤツは居る、というのも描かれている。

 

それから、ナチスが「劣等なスラブ民族を奴隷にする」という目的もあって侵攻したのは事実。日本人はナチスを学んだ方がいい。

 

この小説は展開がとても面白い。でも、「伏線を裏切る」ので「え? そうなるの!?」という「絶対ネタバレしたらいかんやつ」なんで、ストーリーには触れない。(以前アニメの話をしている時に「おい! 俺がそのアニメを今後見るとしたら今見る価値ないくらいのネタバレしたぞ!」とキレられたトラウマがあるのでw)

 

まぁ、私が万を語ろうが億を語ろうが、大して伝えられないのでボソボソと・・・ボソボソと・・・なに語ろう?

 

あ、この小説には実在の人物が何人か登場する。いや、スターリンやヒトラーだけじゃなくてあせる 

 

まず、

最後は元帥にまで登り詰めたソ連の名将。数ページでその人柄を描き切っている。フィクションとしてのキャラ設定ではあるが、恐らくこういう人なのだろう。後は私が「独ソ戦」を深く学ぶことによって見えてくるだろう。

 

それから、

 

実在したソ連の女性スナイパーで一番有名なこの方。逢坂氏は彼女の回想記を読んだ上で一人の登場人物として描いている。

 

この方、ウクライナの方だよ。

優れた作品は言葉を用いずに心を表現する。リュドミラは多くを語ってないが彼女の心は伝わってくる。

 

それから以前書いたこの記事も

ネタ元はこのこの小説。主人公と対戦車戦の悲しい絆が描かれている。ほんの数ページのシーンだけど、涙なしでは読めない。

 

この小説を読んで主人公のセラフィマの目で独ソ戦を見て欲しい。この小説が売れているということは、ロシアを憎悪している人ばかりではないことの証左。

 

まず、「今」と切り離して読んでほしい。そうでないと本質は見えないよ。照準は独ソ戦に合わせよ!

 

 

日本人は「ロシアを叩きながら『同志少女よ』にハマる」という離れ業をやってのけるのではないか、という一抹の不安はあるけどね。