A君「手で払っただけなんですけど、
補聴器を壊してしまってすみませんでした。」

ニコニコ「いえいえ、こちらこそ
嫌な想いを一ぱいさせてたよね。
ごめんね?」

A君「はい。まぁ。
なんか、あんなことやこんなことをされて、
毎日凄くストレスが溜まってて、
やめてって言っても全然やめなくて。」

ニコニコ「まぁ、ごめんね?」

A君「はい。あと、こんなこともされて。」

ニコニコ「そっかそっか。
さっきお父さんにも教えて貰ったんだけど、
それは、どうしてニコがしたと
思ったんだろう?」

A君「ニコぐらいしかやる奴いないんで。
みんなそう思ってます。」

ニコニコ「そっかぁ。
じゃあ実際にニコがしたかは
わからないのかな?」

A君「あぁ、証拠写真が。」

ニコニコ「あら!写真があるのね!
ありがとう~!
それはしっかりニコに突きつけるから、
見せて貰えるかな?」

A君「いや、撮ろうと思ったんですけど
撮れなくて。」

ニコニコ「まぁ、残念。
誰か見ていた人とかいないかしら?」

A君「いないです。」

ニコニコ「そっか。」

A君「あと、こんなこともされて。」

ニコニコ「それは、
口論のきっかけになったことかな?」

A君「そうです。」

ニコニコ「それは勘違いだったって聞いたんだけど、
違うの?」

A君「や、そうなんですけど、
僕の勘違いって文句言われて。」

ニコニコ「まぁ、嫌だったね。」

A君「はい。なんか、
こんなこともされてて。」

ニコニコ「それは、この前私が行って、
謝ったときのことかな?
その後またあったの?」

A君「いや、その時なんですけど、
なんかその後も、何て言うか、まぁ。」

ニコニコ「嫌な想いを溜めてたのね?」

A君「はい。」

ニコニコ「ごめんね?」

A君「はい。」

ニコニコ「今回は、ニコが嫌がらせをしたから
手で払っただけって言うのは本当?」

A君「はい。」

ニコニコ「そっか。学校からは、
殴ったって認めたって聞いたんだけど、
違った?」

A君「いや、払っただけでは
壊れないとか言われて。
強かったって言われて。
納得いかないんですよ。」

ニコニコニコとB君に殴ったとは
言われなかった?」

A君「はい。」

ニコニコ「そっか。
教えてくれてありがとう。
ニコにも、反省するように言っとくね?」

A君「いや、良いですよ。
僕からも言っときます。」











あれれれ?
これで良いのだろうか?
うーん、この子はこれで良いのか?
これを聞いている親は、
これで良いのだろうか?
途中、お父さんが
「お前、知らずにに犯人扱いしてたのか?」的な
ことを仰ってました。
自分の子がどんな話のしかたをするのか
わかっても良いような気もして、
結局ただただモヤモヤしました。