~独り言~
うちのクリニックは、下肢静脈瘤以外にもちょっとした日帰り外科手術を行っている
代表的なのものが、“粉瘤”の摘出
イメージ的には、ニキビの大きなもの
炎症が生じると、かなり痛い
時々、処置目的にいらっしゃる
研修医の頃、指導医の先生でこの粉瘤摘出が非常に上手な先生がいた
少量の麻酔で、メスで少しずつ回りの組織から粉瘤を剥がしていくのだが、傷も小さく、物もコロンと綺麗に取れていた
その先生は、どんな手術もとにかく傷が小さい
粉瘤だけでなく、全ての手術が上手な先生だった
私の虫垂炎もその先生に手術してもらったが、お腹に残っているのは約1cmの切り傷一つのみ
腹腔鏡ではない
同じ目的を果たすのに、傷は小さければ小さいほどいいのは当然のこと
私もいろいろと指導を受けた
粉瘤摘出は結構得意になった
今は、粉瘤は昔とは違う摘出方法が主流であり、私も現代風に摘出しているが、何でもそうであるが、困ったときには原点に戻れる技術があるのは心強い
いい先生に恵まれたと思う
~独り言~