~独り言~

 

患者さんに指導するときに心がけていること・・・・・

“私もできることしか勧めない”

 

高血圧や脂質異常症などのいわゆる生活習慣病というものは、ほとんどが今までの人生経過の結果によるものだ

 

投薬するのは簡単

投薬前の前提として必要なことがある

 

“生活習慣の改善”

 

あれダメ、これダメ!・・・と言うのは簡単

言われた方は、いままで何十年と経験してきた生活の中に、突然赤の他人から禁止項目を設定される

今まで送ってきた人生の中に突然設定された禁止項目なんて、守るのは難しいんじゃないか??

 

疾患によっては、“絶対にこれだけはダメですよ!“というものあるが、それほど多くはない

 

大切なことは・・・

“少しの変化をずっと続けること”

 

野生動物には、人間で言う生活習慣病というものはほとんど無い

なぜか???

本能的に、自分に必要な栄養素を必要分しかとらないから

 

人間の特権の一つとしてあるのが、意思通りに選択できるということ

同じ栄養素なら、おいしいものを選ぶ

同じ状況なら、おいしい状況を選ぶ

当たり前だ

この“おいしい”という部分が、生活習慣病の元になっている(賛否両論あるでしょうが)

 

だから、“あれダメ、これダメ!”と、いろんなことを禁止されて、“おいしい”という部分を急激に削られても、そんな指示は守れない!(少なくとも、私は守れない・・・)

特権を奪われているようなもんだからな

 

だから私は、患者さんには“少しの変化でいいので、それを続けましょうね”と、いつも指導する

禁止項目は必要最低限(直に命にかかわること以外は、禁止しない)

人生の楽しみを奪う事には反対

 

少しの変化なら、なんとかできる

 

医者らしからぬ発想か????

 

でも・・・・・

自分ができないことを人に“やってね!”とは言えない・・・・・

 

 

 

~独り言~