勝手に定型詩〜9・2・4編〜 | 続・真古今バカ集

勝手に定型詩〜9・2・4編〜

こんばんは。



今日のお相手は勝手に定型詩の第一人者であり国語の教員免許もお持ちの♯㊤先生です。




♯㊤「私事で恐縮ですが納豆に卵をかけて食べるのが好きです。」


「どうぞよろしく。」




日本には5・7・5を定型とする俳句や川柳。



5・7・5・7・7を定型とする短歌などの様々な定型詩があります。


勝手に定型詩とは勝手に新たな定型を設けそれに沿って詠まれた詩を紹介するというコーナーとなっております。今日は9ー2ー4部門です。




#㊤

「私の誕生日です。


私をお祝いしてくれるような気持ちになりつつ楽しく審査をさせていただきました。




まずは入賞の5作品から。



・始めようか踊りを さぁ 下手でも



#㊤「こんな「カモン!ジョイナス!!」な状況に日常ではなかなか遭遇しませんがどこが舞台で何のパーティーだろうと想像をかき立てる作品です。」




・溢れ出てしまうよ ただ 逢いたい


♯㊤「中高生の間で歌詞が「共感できる!」と話題になってる曲のサビ感がいいですね。


『逢』いたいという漢字を選んだところが嫌いで好きです。」



・今だって好きだよ でも さよなら


♯㊤「中高生の間で歌詞が共感できる!」と話題になってる曲のサビ感がいいですね。


MVが細部までやけに凝ったイラスト調で手書きの歌詞があってほしいです。」




・名前知らない君 キュン 好きだよ



♯㊤「秋元康が書きがちなやつですね。


だいたいいつも同じ電車に乗ってる君にひょんなことから一目惚れして一方的に想いを寄せたり、挙げ句相手がテニス部なら「いつかウィンブルドンに連れて行ってほしい。」などと突拍子もない夢を描いてしまいます。」




・海沿いの道バス 追う 自転車


♯㊤「秋元康が夏に書きがちなやつですね。


追いかけても差がつまらないこの距離感こそが秋元先生の描く恋の真骨頂なのかもしれません。」



続いて惜しくも入賞を逃した5作品です。




・これなんだと思う? そう おむすび



♯㊤「どういう状況で出したクイズだよ(゜o゜)\(-_-)


ついツッコんでしまいたくなるその勢いは嫌いではありません。次回作に期待。」




・見て、ミス沈丁花 いや 誰だよ



♯㊤「私も初めて聞きましたミス沈丁花


なんでしょうね…素敵な花だと思うのですがミス沈丁花ってなんだかあんまりしっくりこない響きでそうツッコんでしまうのも無理はない気がします。」




・荒木井端森野 和田 ブランコ



♯㊤「この方は最近のドラゴンズの低迷からか現実逃避し幻が見えているようです。


かわいそうに。」



・『シン・鬼滅の刃』 見た? 庵野の。


♯㊤「ねぇよ(゜o゜)\(-_-)


この人はパラレルワールドから来たのでしょうか?


『鬼滅の刃』の前にやるべき『シン・◯◯』がいくらでも順番待ちしてるよ(゜o゜)\(-_-)」




・トントントンッツン 「もう やめてよ!」



♯㊤「誰もが青春時代に経験したことがあるあれを見事に924に落とし込みましたね。


「あの頃の思い出、気恥ずかしさが蘇るような作品でした。」


「しかし惜しかった。

最初にこの作品をパッと見たときになんのことか情景が浮かばなかった。だからこれ少し変えましょう。先に言ってしまいましょう。

【「もうやめてよ!と云う君】

これでこの作品の方は(何かしたんだ。何をしたんだろう)と一気に気を惹かれますね。

【トントントン】のところですがこれは3回もいらないです。1回言えば叩いてるんだなというのが分かりますからね。だから【トン】でいいです。

このままではふわっとしてしまいますので最後は具体的な表現を入れましょう。【頬、指】と。

【「もうやめてよ!」と云う君 トン 頬、指】

これだったら入賞は間違いありませんでしたね。」



夏井先生のやり方( ̄◇ ̄;)ドンッ

…んで【11・2・4】( ̄◇ ̄;)


…夏井先生ときどきダイナミックに崩してくるからね。



そして今回のグランプリは…


・カブトムシ?クワガタ? 否 カメムシ



♯㊤「キャァァアアァァァ( ̄◇ ̄;)


今回最もインパクトのあった作品でした。


メスですね…すぐに逃がしてあげましょう。」




今回も優秀な作品ばかりでしたね。

またお会いしましょう。