未完の遺書-「白日夢」その1
思い起こしてみれば、子供の頃から夢見ることが身に沁みついていた。
そんな事に気づいたのは、かなり大人になって歳を取ってからだった。
社会人になっても結婚して家庭を持ってからも
結局、身に沁みついたその生き方は変わらなかった様に思う。
どんな場にいても何か少し現実離れした感じがあった。
そんな感じで大人になって
ある日気がつくまで幻想の日々を生きていたのだった。
夢を見て生きる事は素晴らしいというのが私の時代の教えられた人生訓だった。
それをある意味で忠実に守って来たのが私の生き方だったとも言えるかも知れない。
…しかし、夢を見て夢に生きる事が本当に素晴らしい事なのだろうか?
人生の黄昏時を生きる歳になって改めて“夢に生きる事”について考えてみた。



