昨日はサグラダファミリアを見終えたあと、再び地下鉄に乗って二駅先のカタルーニャ広場に戻ってきました。近くのデパートに行き、地下の食品売り場で翌日の朝ごはんになりそうなものを買って来ました。
巡礼後半に買ったカフェオレ味のキャラメル、
ここに売ってないかなぁと思って探したけれど、やはり売っていなかった。
でも地元でしか買えない方が、ありがたみがあるかな。
すでに夕食の時間。ホテルの向いにあった全面ガラス張りのお店で久しぶりに洗練された夕食を食べて(!)部屋に戻ったのが夜の22時。
さすがに暗くなっていました。
実は・・・、
私たちが泊まったホテルは、カタルーニャ広場からすぐ近くのランブラス通りに面した位置にありました・・・。
今年の8月にバルセロナで発生したテロは、
実は私たちが泊まったホテルの目の前の通りで起こっていました。
通りの端に立つ記念碑の前にたくさんのお花やろうそくが灯されていたので、
私もその場でそっとお祈りをしてきました。
この事件の詳細は、
発生後すぐに、日本大使館からその都度状況を知らせるメールが届きましたが、その数は多い時で1日10件ほど。
その後も、
何度も何度も届く注意勧告のメールで、不安な気持ちも恐怖心も膨らんできて・・・。
「巡礼路は安全・・・」と聞いていても、
「いつどこで何が起こるのか」なんて(誰にも)わかるはずもなく、ただただ気持ちが重く・・・。
どうか何事もなく、子供たちと一緒に無事に歩き通せますように・・・と、心の中で祈っていました。
でももう一つの悩みは、帰り。
予定通りバルセロナに向かうべきなのか、それとも変更をする・・・?
(テロが起きた場所が予約してあったホテルのすぐそばである事が分かっていたので・・・)
「不安な気持ち」と「旅を最後まで楽しみたい気持ち」で、
数日間揺れ動いていました。
そして、巡礼もあと数日・・・という頃、
アルベルゲで一緒になった背の高い男性と仲良くなりました。
「どこから来たの?」
「いつから歩いている?」
「足は大丈夫?」
というお約束の会話の後、
「私たちは、サンティアゴからバルセロナ経由でアメリカに帰る予定・・・」と告げたところ、
「僕はバルセロナに住んでいるんだよ!」
そういって、私たちにバルセロナのお勧めの場所をいろいろ教えてくれたのです。
彼がテロがあったことを知らないはずはないと思うのですが、
暗い印象は彼からは感じられず・・・。
私の口からその話をする気にはなれず、
テロの事は一言も触れず会話は終わったので、彼がどんな想いでいたかは分かりませんが、
でももしそこに家があったら、
不安だから、怖いから・・・と言っても、
やっぱり帰るしかない。
そうだよね。
なんだか、ハッとしました。
不安感はすぐには消せないけれど、
一度決めた予定を不安感から変更する・・・という選択肢を、今回は選ばないことに決めました。
そんなわけで、
バルセロナ2日目の朝。
お約束の朝日です!
ホテルの窓から見える景色。建物はシルエットだけですが、あのとがった建物はサンタ・エウラリア大聖堂。
スペインの地下鉄はマンハッタンと同じで、
例えば10回分乗れるカード一枚で、家族全員入場することが出来ます。
地下鉄で5つ先の駅で降りて、そこから少し歩きました。
(少しじゃなくて、本当はもっとたくさん、歩けます。20kmくらい😅)
グエル公園は山の中腹にあって、
公園に向かう坂道の途中でエスカレーターがありましたが、私と息子は階段。
(私と長男はだいたいいつも、階段です^_^)
グエル公園も入場料を払って入ります。
朝早い時間だったので人も少なく、
空気も清々しい。
《ブガデラ(洗濯女)の回廊》と呼ばれている柱廊。
この噴水の上手にある建物は雨水を貯水する仕組みになっていて、その水がこの口からも流れています。
ここ、昔は馬小屋だった・・・ようです。
お菓子の家みたいだけど、食べられません。
グエル公園の上の方まで登ってみました。
《カルヴァリーの丘》と言うそうです。
遠くに海が見えました
ガウディは、割れた食器や不要なタイルなどを砕いて装飾に用いる手法が好きだったそうで、
グエル公園は全体的に「色」にあふれていました。
雨水を貯水する仕組みもこのタイルを用いてあり、(上の写真。反対側はベンチになっています)
周囲との景観に溶け込んでいて、説明が無ければそれとは分からない。
ガウディも、物を大事にする人だったんですね。
ガウディ、いいなぁ。
カルヴァリーの丘に通じる道で、絵を売っている人がたくさんいました。
素敵な水彩画を発見![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
目が釘付けになって
絵から離れられない…。
そんな私を、画家のおじさんたら、
話しかけることなく、
そっとしておいてくれてました。
買おうか、買うまいか・・・。
旅の思い出だし、買う?
悩みに悩んでいた私を、
今度は、
おじさんが背中を押してくれました。
「どっちにして良いか決められない」
と話したら、
1枚は付いていた値段で、
もう一枚の絵は、
「これは、僕がプレゼントするから、どっちも飾ってください」
…と。
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/063.png)
決めかねていた作品の小さな方は、
無料でいただいてしまいました。
おじさん、どうもありがとう![かお](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/142.gif)
![かお](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/142.gif)
バルセロナでの思い出が、一つ増えました☆
道中、絵が折れないように丁寧に梱包されてありました。(後日、額装した絵↓)
その絵を持ってグエル公園を後にし、
再びカタルーニャ広場に戻りました。
そこから先は、
歩いて周囲の名所をめぐりました。
ホテルの部屋から見えた
「サンタ・エウラリア大聖堂」
お次はカタルーニャ広場音楽堂。世界遺産だそうです。
ちょうどこの日の夜、コンサートがあるという事だったので、思い切ってチケットを購入しました。
男女2名ずつのギタリストによる演奏。
演奏も見事だったけれど演出も最高でした。
「バルセロナ4ギターズ」
窓はステンドグラスでした。
本当に美しい音楽堂。
こうしてバルセロナでの二日間、
何事もなく、最後まで旅を満喫して終えることが出来ました。
次の朝、
再びザックを背負い、カタルーニャ広場から出ている空港行のバスに乗って、
再び異国の地「アメリカ」に帰りました〜🛩
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
巡礼から帰ってきて約1か月。
日焼けした肌もだいぶ元の色に戻ってきました。
昨日まであんなに暑かったのに、
今日から急に、秋。
落ち葉がヒラヒラ舞い降りてきます。
やっと、おでんが美味しい季節に突入したようです。
さあ、
今から来年の夏休みを楽しみに、毎日がんばろう。