日常の仕事においては
医局秘書さんとの協力・連携が不可欠です。
教授秘書は、文字どおり
教授のお仕事の補佐役。
原則として、教授の仕事のみをサポートする立場です。
(しかし、これは建前で…。詳しくは後述します!)
対して、医局秘書は
医局全体のサポート役です。
医局員の先生方について
おもに以下のような業務を行ないます。
- シフト管理や勤怠管理(お休みや遅刻早退、時短勤務、外勤などのとりまとめ)
- 出張手続きや経費精算などの事務補助
- 医局人事の届出や稟議書の作成
- その他、医局関連文書の作成
- 准教授以下(教授以外の先生)の講義準備
- 医局全体への各種連絡
- 医局費の徴収・管理
- 医局備品の管理・補充
- 医局のロッカーや机の管理
- 医局の先生方からの頼まれごと全般
- 慶弔対応(祝電、弔電、お花などの手配)
- 外来診療や検査の担当表の作成(うちの科の場合、1週間ごとの作成です)
当然、医局員の数が多いほど
業務が大変になると思います
また、病院によっては
以下のような業務を
医局秘書が担当するケースも
あるかもしれません。
- 各先生方のアポイント対応
- 患者さんの対応(問い合わせの窓口)
患者さんの対応に関しては
うちの病院では
病棟のブロック受付の事務さんが
担当してくださりますが
このあたりは、
各々の職場によって
業務範囲が異なると思います。
教授秘書の仕事の範囲は
基本的には教授だけに関する業務。
それに対して、
医局秘書の仕事の範囲は
医局員の先生方全員に関する業務。
このように書くと、
教授秘書のほうがラクじゃん!
…と思われそうですが
とんでもないです。
業務というものは、肩書の数や
組織上の地位に比例して増える ので
医学部の「教授」
病院の「診療部長」のほかに
院長、副院長、学長といった立場や
◯◯委員、△△△責任者、×××センター長
…などの 要職があればあるほど大変 になります。
当然、その補佐役である秘書も
ありとあらゆる業務を
各方面からせっつかれながら
マルチタスクで
こなさなければなりません
学外、院外の肩書も多い場合は
さらに大変です。
厚労省などお役所や自治体の各種「委員」
各種学会の「会長」や「理事」「世話人」
製薬会社や医療機器メーカーの「アドバイザー」
出版物の「監修者」「編者」などなど。。
(書いていてうんざりしてきます。笑)
だいぶ話が脱線してしまいましたが
医局秘書よりも教授秘書がラクだなんてことは
決してない …ということを
ここぞとばかりにアピールさせていただきました。
* * *
医局と教授室の
業務範囲の話に戻します。
教授の仕事 と 医局の仕事 の境目は
かなりあやふやなので
「ここまでは教授室の仕事!」
「こここまでは医局の仕事!」と
きっちり分けることはしにくいです。
(職場によるかもですが。。)
とくに、
無駄に 面倒見がいい親分肌タイプの教授
あるいは 仕切りたがり屋 な教授の場合、
本来なら医局で調整してもらいたい案件も
「こっちでやるよ!」
「任せとけ!!」的に
教授室マターにしてしまうんですよね〜〜
結果的に、教授秘書の仕事が増えます チーン…
実際、ウチの場合
医局の先生方の当直勤務の担当決めや
アルバイトの調整なども
教授室秘書(← わたし)がやることになってます。
それと!!
医局の先生方から直接
頼まれごとをされるケースも
非常ーーーに多いです。
(これは、ホイホイ受けちゃう
わたしも悪いので自業自得ですね。
でも、、実際、断りにくいです)
* * *
そんな感じで、
医局と教授室の仕事の分担は
かなりグレー。
同じフロアの
某科の教授秘書さんは
「医局秘書さんとは、つかず離れず
一定の距離を保ってる」
と、言っていました。
かつて、仲良くしていたら
必要以上に頼られすぎて
本来なら医局秘書さんがやるべき仕事を
どんどん押し付けられる形になったそうです…。
うちの科は幸い、
医局秘書さんが超ベテランで
頼りになって、しかも優しい ので
すごーーーく助けられてます
あと、教授とか
医局の先生とかに対する
愚痴を聞いてもらえる
貴重な相手でもある。笑
(← コレ、けっこう大事)
* * *
結局、いつもと同じ結論なんですが
医局秘書さんの性格や
自分との相性の良しあしによって
業務量とか、ストレスの度合いが
左右されるんですよね〜
入職を決める前に
同じ科の医局秘書さんの人柄とかを
知る機会があればいいんですけど。
でも、ちょっと会うくらいじゃ
見極めるのは難しいだろうし
最終的にはやっぱり 運 ですね。。