弱さを見せる強さ​


ゆめみる宝石




お客様の前では
一瞬も見せない弱さは
家族にポロポロ見せる。
(それはプロとして)



家族の前では
一言もはけない弱さは
友人にウダウダ見せる。
(それは道徳として)



友人の前では
一枚も脱げない弱さは
恋人にメソメソ見せる。
(それは識別として)




恋人の前でも
一寸も出せない弱さは

宙ぶらりんになるから
必然的に
自分ひとりで直視する。


それは強さの決定打になる。






つい「弱さ」を追求するのは

直視にたどり着ける

「強さ」があるからだ。



デリケートの極みの先で

タフを発見する。






得意だけを自慢して

強く見せようとする者は

弱さを直視できずに弱い。



不得意を認めて

弱さもさらけ出せる者は

見ないフリをしてなくて強い。







平気なフリして

強がっているとき

「自分はなんて弱いんだろう」

と笑ける。



弱音をはいて

ありのままでいるとき

「自分はなんて強いんだろう」

と笑ける。





キョロキョロ




どうしようもない弱さを見て

しゃーないなと笑えた瞬間に

内なる強さに気づく。



ありのままの故郷へ

かえり着く旅の途中で

そういう転換の差路がある。





しゃーないなと笑い飛ばせた瞬間、

弱さは弱さじゃなくなる。





恥ずかしくてどうしようもない
わたしの愚かな弱さを
きみが笑い飛ばしてくれた日、
わたしは等身大で強くなれる。