昨日の後悔? 明日の心配?
よけいな知識や情報や掟を入れ過ぎて
それらにとらわれるほど、こじれる。
知識に付いてくる先入観も
情報に付いてくる一般論も
時代や背景で変わるアバウトなもの。
そんなアバウトなものを
鎖にして縛らなくても、大丈夫なのに。
偏見に似た親の言いつけを一旦置けば、
支配に似た学校のルールを一旦置けば、
洗脳に似たメディア影響を一旦置けば、
今日しぼり出すべき知恵は、
服のコーディネートと
夜ごはんのレシピと
どの香りのバスボムを入れるか
家族となんの映画を観ようか…
素朴ながらに
充実したアクションしか起こさない。
よけいな知識を取っ払った
今日のための知恵とは、的確な実行案だ。
瞑想中や散歩中や入浴中など
ぼーっとしているとき、
脳はいちばん最適な覚醒状態になる。
( セロトニンの脳内分泌が高まり
思考回路が整うので、頭が冴える )
奇跡的なひらめきを思い出せる。
老子 第48章
為学日益 為道日損。
損之又損 以至於無為。
無為而無不為。
学を為せば日々益し 道を為せば日々損す。
これを損してはまた損し 以て無為に至る。
無為にして為せずは無し。
現代語訳
知識がある人になりたければ
毎日、増やしていけばよろし。
知恵がある人になりたければ
毎日、減らしていけばよろし。
手放して、手放して、
ようやく無為の域に至れる。
無為の域に至れば、為せないことが無い。
無心になってる時間は、無為の域に近い。
無為の域に近い時間に、脳は活性化する。
活性化している脳は無限の可能性を呼ぶ。
しかしまた
昨日の後悔と明日の心配によって
文明も科学も法政も人も進歩してゆく。
物事は、陰と陽のバランスで成るから。
努力と脱力のあいだにある心地よさ